第二幕その六
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「テレビでも言う様になるんだ」
「そうだよね」
「そう、そしてね」
さらにお話する先生でした。
「お花見もするんだ」
「そうだよね」
「あのお花見もいいよね」
「お弁当とか食べてお酒も飲んでね」
「あれも日本人の楽しみなんだよ」
桜を見るそれだというのです。
「まさにね」
「そうだね、あれもね」
「王子も好きだよね、お花見」
「好きだよ、学友の皆に誘われて行って」
そしてというのです。
「桜が奇麗でお弁当も美味しくて」
「お酒もだね」
「そう、それで皆でお喋りやカラオケもしてね」
そうしたことも楽しんでというのです。
「凄くよかったよ」
「じゃあ和歌会とだね」
「お花見も楽しむつもりだよ」
「それだったらね」
ここで先生は王子に提案しました。
「僕達と一緒にどうかな」
「先生と?」
「うん、一緒にしないかい?」
お花見をというのです。
「そうしない?」
「そうだね、じゃあ皆を連れて」
今も自分の傍に控えてくれている執事さんを見てです、王子は先生に答えました。
「そうしてね」
「待ってるよ」
「うん、それとね」
「それと?」
「お弁当も持って行くからね」
「いや、お弁当もいいけれど」
ここでこう提案した先生でした。
「焼肉なんてどうかな」
「焼肉?」
「そう、ホットプレートを持って来てね」
そうしてというのです。
「そこでお肉を焼いてね」
「それを食べながらだね」
「皆で楽しまないかい?」
「それでビールとかも持って来て」
「そう、そしてね」
まさにそうしてというのです。
「楽しんだらどうかな」
「それも確か」
「そうだよ、日本のお花見なんだよ」
「桜を見ながら焼肉を食べるのも」
「焼きながらね」
先生は実際にお外でホットプレートを使って焼肉を食べる姿を想像しつつ王子にお話していきます。
「そうするのもいいよ」
「そうだね、じゃあそっちもね」
「考えてだね」
「お花見しようね」
「うん、それとティーセットもだね」
「そちらも楽しまないとね」
「そうだね」
こうしたことを二人でお話してです、そしてでした。
王子は先生の研究室を後にして自分の家に帰りました、そうして先生は王子を見送った後で動物の皆に言いました。
「何か日本の春はね」
「うん、何かね」
「他の国の春と違うよね」
「桜が軸にあって」
「そこからはじまるよね」
「そうなんだよね、梅や桃もあるけれど」
そうしたお花も見られるにしてもというのです。
「何といってもね」
「桜だね」
「このお花だよね」
「何といってもね」
「第一にはそれがあるね」
「そのことをつくづく思うよ」
日本にいて猶更というのです。
「日本人は本当に
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