第二幕その五
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「これもなんだ」
「スーパーで買ったものなんだ」
「そうなんだ」
「何か全部ね」
「スーパーで買ったものだよ」
「それでもなんだね」
「こんなに美味しいんだ」
そうだというのです。
「安く簡単に買ったものです」
「この味なんだ」
「そうだよ、じゃあね」
「うん、ティーセットもね」
「食べるよ」
「それじゃあ」
こうお話してでした、王子はそのティーセットをしっかりと見ました。上はスコーン真ん中はサンドイッチそして下段はケーキです。
そのセットの特にサンドイッチを見て王子は言いました。
「ああ、フルーツサンドなんだ」
「そうだよ」
先生は王子に笑顔で答えました。
「これもスーパーで買ったんだ」
「そうなんだね」
「そしてこれもね」
そのフルーツサンドもというのです。
「最近よく食べるんだ」
「ティータイムに」
「普通のサンドイッチも食べるけれど」
「こちらのサンドもだね」
「美味しくてね」
「そうだね、お茶に合うしね」
「それに日本の甘さがね」
その味付けがというのです。
「気に入ってね」
「ケーキと一緒にだね」
「よく食べているんだ」
そうしているというのです。
「こうしてね」
「それでお店で買ってもなんだ」
「これだけ美味しいんだ」
「安くても」
「値段以上の味だよね」
「そうだね」
王子も食べつつ先生に答えました。
「そう言っていいと思うよ、僕も」
「じゃあ楽しんでね」
「そうさせてもらうね、こちらも」
「そして桜が咲いたら」
「うん、和歌も楽しむよ」
そちらもというのです。
「是非ね、はじめてでもね」
「胸を張って参加してね」
「そして心から楽しむよ」
「和歌に垣根はないからね」
「そうだね、とはいってもね」
「とはいっても?」
「歌は誰でも歌っていいし」
そちらの歌のお話もする王子でした。
「他の詩もそうだね」
「うん、やっぱり誰でもね」
「創作したいと思ったら」
「そうしていいんだ」
そうしたものだというのです。
「垣根なんてないんだ」
「詩も歌も」
「難しく考える必要はないんだ」
「そうしてだね」
「創りたいなら創ればいいんだ」
「そうだね、じゃあ和歌もね」
「創ろうね」
「そうするね」
王子はそのフルーツサンドを食べつつ先生に応えました、そうしてティータイムを楽しんでからです。
その後で叔父は先生に今度はこんなことを言いました。
「さて、春になって桜が咲いたら」
「和歌以外のことかな」
「うん、日本人は桜のことをいつも言うよね」
「テレビでもね」
「あれは凄いね」
「それだけ日本人にとって特別なお花なんだ」
「桜はだね」
「だからいつもね」
桜の咲く頃になると
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