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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第93話 一尾
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っこのような影、九つの尾の狐の影、蛸と角の影、巨大なカブトムシの影、手足の短いナメクジの影、イルカの頭と馬の胴体の影、ゴリラの影、巨大な亀の影、猫の影、そして狸の影になり、その後はまるで苦しむように円型になり零を現すような円体が2次元の世界で揺らいでいる。

すると渦を巻くように2次元の波が捻れていき中心から暗黒の球体が掬い出されるようにゆっくり浮かび上がり毛質の文字が刻まれると光出して尾っぽが一つだけ出現した。

一尾

影の化け物の額からマダラの身体が浮かびあがり眠っているようにがっくりと力を無くしていた。
「ククク......マズハ一尾カラダナ」
「何処までもしつこい野郎だ......」
サソリは再びチャクラ糸を伸ばして反撃しようとするがチャクラが上手く練れず、力が抜けていった。
踏み出した足が崩れていきサソリの分身体が前のめりで倒れ込んだ。

「!?!」
サソリの足を皮切りに身体が徐々に崩れていった。縛っていたチャクラが底を尽きサソリの身体を保っていた砂がエントロピーが増大する方向へ崩壊を開始していく。
「時間切レダナ......分身ニシテハ随分ト頑張ッタナ」
「ゼ.......ツ.....」
影の一尾から体躯に似合わない巨大な平べったい腕が出現すると崩壊するサソリを押し潰すように叩きつけた。
ズシンと地響きが響いて砂がまるで血のように一尾の手の隙間から砂が漏れ出すのが見えた。

「手コズッタガ......コレデ終ワリダ」
マダラの指が動いて一尾の怪物に電撃をが纏って押し潰した砂の塊に浴びせた。
悲鳴は聴こえない。

邪魔者ハ消エタ......計画ヲ進メナケレバ......

巨大な腕を引っ込めると球体がモゴモゴと動き出してチャクラを溜め初めていくと禍々しいチャクラが溢れ出す。
すると、そこに緑色の光線が発射されてマダラの身体を揺さぶったがチャクラで弾いた。
「......?!」
マダラの上に張り付いている黄色い瞳が光線の来た方向を見やると栗色の髪を靡かせた麦野が幾つものメルトダウナーを出現させて臨戦態勢を築いている。
「よくも旦那をあんな姿にしてくれたな!」
冷静に相手を確実に始末する裏世界でしか見せない表情を浮かべながら麦野は静かに相手の挙動に注意を払う。

あのサソリを紛いなりにも追い詰めた災悪の存在と対峙するというので緊張が強くなり指先に力が入る。

「ククク」
黒ゼツは光る眼を閉じると上部に出ていたマダラの身体の中に移動させた。
黒い影の鎧を身に纏ったマダラが頭に角を生やし、一つの尾を出したままで腕組みをする。
そして万華鏡写輪眼を開きながら粘ついた笑顔を見せた。

「人柱力形態デ戦ッテヤル」
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