SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
デュエル
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ュエル!!】の文字が弾けると同時に、クラディールが剣を大上段に構え、突進。両手剣基本ソードスキル、《アバランシュ》。先ほどと同じ剣技だ。
「遅いよ」
しかしそれは、セモンに難なく避けられてしまう。同時に、セモンが抜刀。これこそが、赤い刀身を持つ刀……セモンの武器、《ソード・オブ・クサナギ》……《草薙の剣》だ。
その刀身が真紅の輝きを放ち、体勢を崩したクラディールの背後に迫る。ジェットエンジンめいた轟音――――片手剣重突撃ソードスキル《ヴォ―パル・ストライク》。クラディールは危ない所で攻撃を回避し、地面に倒れこむ。
体を起こしたクラディールの表情は、驚きの一色だった。
「馬鹿な、その武器は刀……片手剣の技が、何で……」
直後、合点が行ったとばかりにクラディールの表情が再びきしむ。
「そうか、テメェ……《神話剣》!!」
「正解!あんたの脳みそでよくわかったね」
「き、貴様ぁ……」
通常、刀で片手剣のスキルは繰り出せない。しかし、セモンのスキル、《神話剣》は違う。片手剣のソードスキルを、刀で、それも威力を二倍にして使用できるのだ。
刀でありながら、剣でもある。日本神話に語られる、英雄の剣《草薙の剣》の名にふさわしい、《力》《技》《速》の《力》をつかさどるユニークスキル。
それこそが、《神話の勇者》《神話剣》の異名をとるセモンの専用スキルであった。
「さ〜て……そろそろ終わりにしますかね……ちょっと痛いですよ〜」
セモンの刀身がまばゆいオレンジ色の光を宿す。高速でクラディールに接近。そのまま、目に見えないほどのスピードで剣を振っていく。次々とクラディールの体に傷跡が生まれていく。エフェクトの数は二十七に上る。
「《神話剣》専用ソードスキル《アラブル・ランブ》」
最後の27連撃目が決まり、クラディールのHPは真っ赤に染まった。
「ぐあああ!!」
地面に倒れたクラディールは、そのまま気絶してしまった。
「終わり。……な〜んだ。あんまりおもしろくなかったぜ?おじさん」
ハザードが呟き、クラディールを蹴飛ばす。
「ぐぅ!!……貴様らぁ……殺す……絶対に殺すぞ……」
「やれるもんならやって見な」
悔しそうな表情をするクラディールに、アスナが厳しい声色で言う。
「クラディール。本日をもって、護衛任務、また、それに関わる全ての任務を終了します。即座にグランザムの本部に帰却しなさい」
「な……ん……畜生!」
クラディールはずかずかと転移門に近づくと、いら立ちを隠さずに
「転移!《グランザム》!!」
血盟騎士団の本部がある、第五十五層へと退却していった。
クラディールが消えると、アスナは力尽きた様に
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