第一部
第三章 パステルカラーの風車が回る。
守鶴
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
、舐められているのだろう。そう思った矢先、ナルトの焦ったような叫び声がする。
「やばいっておやびん! まだ一発残ってるッ!」
「――!」
そうだ。先ほど守鶴が放ったのは三発、対してガマブン太が放ったのは二発。相殺された水と風が生み出した嵐を突き破って飛んできた練空弾が、ガマブン太に命中する。
墜落するガマブン太。爆風がまた地面に震動を加える。するり、とまたガマブン太が飛び上がった。これが尾獣玉だとしたらとっくに命はないだろうが、練空弾に篭ったチャクラも半端ではない。これをこれ以上受け続けるわけにもいかない旨をナルトに伝えれば、ナルトが戸惑った声を出す。
「これからどうしたらいいんだってばよ!?」
〈とりあえずはのう、あの霊媒のガキをとつきおこしたれい!〉
そうすれば術はとけるはずだ、そう説明するガマブン太に、
「どうやって起こすんだよっ!?」
と慌てふためいて問いかける。
〈ガキに一発食らわせろ!〉
そういってガマブン太が鉄砲玉を使って練空弾を相殺した。す、と守鶴の肩を掴み、その動きを止めてその前に着地する。今じゃ、と叫ぶガマブン太の声に、ナルトは守鶴の額から上半身だけ体を見せている我愛羅に視線を向ける。
殴りかかろうとしたその時、守鶴がいきなり身を引いた。ガマブン太が飛び上がって距離を取る。なにするんだってばよぉと抗議の声をあげるナルトに、ガマブン太は一つの作戦を持ちかけ、そして守鶴に向かって突進し始めた。作戦の内容をなんとか飲み込み、慌てふためきながらもそれをなんとか実行しようとするナルトが使ったのは――
「変化の術ッ!!」
大きな煙があがる。あれは、と目を見開くサスケの視界に映ったのは――
――九本の尾を持つ化け狐だった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ