暁 〜小説投稿サイト〜
うぬぼれ竜士 ~地球防衛軍英雄譚~
第17話 決意の戦姫達
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
い、コリーン。無断出動になっちゃうけど……なんとか、あなたに責任が及ばないようにするから」
「……なぁに言ってんの、そんなのどうだっていいわよ。炊き出しも市民のお世話も、全部やっといてあげるから……絶対、帰って来なさいよね」
「うん……ありがとう!」

 そして、互いに敬礼した後。フィリダはかりんと視線を合わせ、飛び立とうとする。
 ――エアレイドの装備を着込んだアーマンドが、身を引きずるように現れたのは、その直後だった。

「待てよフィリダ、乳牛女ァ……! 何勝手に話進めてやがる! 俺も1発あいつをぶん殴らなきゃあ、気が済まねぇんだよ!」
「……あら、いたの類人猿」
「いたのじゃねぇよ! 乳もぐぞ!」
「ビークルもないんだし、あんたがいてもクソの役にも立たないわ。帰って寝なさい。そしてそのままくたばりなさい」

 そんな彼に、路傍を這う芋虫を見るような視線を注ぎながら、かりんはフィリダと共に飛び立っていく。
 アーマンドは懸命に地を駆け抜け、その後を追い続けて行った。

「くたばんねぇよ! エアレイドの取り柄がビークルだけだと思ってんなら、大間違いだぞ!」
「……全く、うるさい男ね。静かにしないと、あんたから消すわよ」
「やってみやがれホルスタインが!」
「もうっ……2人とも、喧嘩してる場合じゃないでしょ!」

 ――そうして、時折フィリダが仲裁しつつ。彼ら3人は、1人戦い続けるリュウジの元を目指して、瓦礫の海原へと漕ぎ出して行くのだった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ