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『ある転生者の奮闘記』
TURN43
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 俺はそう呟いた。チェリノブ星域に到達したのはそれから五時間の事やった。

「レーダーの感度を最大にするんや。ラムダスはそこら辺におるかもしれんからな」

「は、反応ありッ!!」

 いきなりやな……。

「場所は?」

「艦隊から左舷十時の方向ッ!! 数は約三千ッ!!」

「長門から電文ッ!! 全艦砲雷撃戦用意ですッ!!」

「全艦砲雷撃戦用意やッ!!」

 俺は戦闘準備をさせる。

「全武装オールグリーン。何時でも撃てますッ!!」

「撃ちぃ方始めェッ!!」

 摩耶の前部主砲が火を噴くと愛宕以下北方方面艦隊の艦艇も砲撃を開始する。

 それに釣られて長門以下の日本艦隊、ガメリカ、残存ソビエト艦隊も砲撃を開始する。

 ラムダスは連合艦隊の砲撃で瞬く間に消滅していく。ラムダスは洗脳で操ろうにも全乗組員は耳栓をしているため洗脳には掛からない。

 三千のラムダスは三十分で殲滅された。

「まだや。まだチェリノブ星域にはようさんおるからな」

 俺は皆に気を引き締めるように言う。それからチェリノブ星域のラムダスを完全に掃射したのは一月の時間が経った時やった。

「それでアドルフ総統が作るエンジンは一年掛かるねんな?」

「あぁ、名称はHエンジンだよ」

「……波動エン○ンやんな?」

「だから違うって……」

「波動エ○ジンやと思いたいけどなぁ」

「まぁ気持ちは分かるよ」

 茂が苦笑する。

「取りあえずはエンジンが出来るまでチェリノブ星域で粘るからな」

「あぁ、何とかエンジンを完成させる」

 俺はコップを出して日本酒を注ぐ。

「頼むで茂」

「任されたよ雪風」

 俺は茂と日本酒を飲んだ。そして翌日、ブラックホールから大量にラムダスが流れ出てきた。

「ラムダスの数は?」

「約三万ですね」

 前よりかは増えてるな。それに連合艦隊はエンジン完成のために粘る艦隊が用意されていた。

 その数は三千六百隻。これがギリギリ人類が出せれる数やった。

『サギリ長官。さっさとしようぜ』

 その時、ガメリカ艦隊旗艦アイオワから通信が来た。相手はダグラスやな。

 ちなみに艦隊司令官は何と俺やし……まぁ辞退しようとしたけど皆からやってくれと言われたからな。

「それもそうやな。全艦砲雷撃戦用意やッ!!」

「主砲オールグリーン、何時でも撃てますッ!!」

「撃ェッ!!」

 そして連合艦隊は砲撃を開始した。








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