砕け散った世界
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るチェシャ猫。俺? 彼はいつも自分のことを僕と呼んでいたはず……。
「なぁ? そうおもうでしょう、ハートの女王様さんっ」
「貴方も相当な嫌な奴ね。私を実行犯にしたてあげて自分は高みの見物、だなんて」
……実行犯? 高みの見物?? よく分からない言葉が出てきて頭の中はパニックです。どうゆうことなの、誰か、誰でもいい、誰かわたしに説明してくださいっ。
「俺は〜〜〜」ニヤリと弱った獲物見つめる蛇のように邪悪な笑みを浮かべたチェシャ猫は「自分の手を汚さずに見てみたかったんだよ。人が堕ちて行くのをさっ」その言葉を聞いてやっと理解しました。理解してしまいました。
わたしはその場から逃げ出しました。教室からチェシャ猫とハートの女王様の楽しみそうな笑い声が聞こえてきます。狂っている。彼女たちは狂っていて、そして残酷で残忍で人間の……代表? 狂っているのは彼女達ではなくこの世界の方?
戦争ばかりしている世界。人が人を貶めている世界。一秒間に何億人と消えてゆく世界。嘘で塗り固められ創られた世界。生きる価値もないわたしの世界は――
音もなく砕け散りました。
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