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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第4話(改2)<策略とお祭り広場>
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演習なんて無謀です!」
彼女は、まだ体調の悪そうな金剛を庇っている。

……そういえば金剛と比叡、それに夕立は、いつの間にか近くの簡易テーブルのイスに腰かけていた。

その隣の赤城さんも頷く。
「確かに。出来れば少し休みたいです」

君の場合は食べ過ぎだって。

「やれやれ……」
私は半ば呆れるようにして金剛姉妹と夕立が座っている丸テーブルの隣のテーブルに腰をかけた。

比叡は、相変わらず金剛の背中を擦っている。
「お姉様、しっかり」

「who next over ……」
金剛がテーブルに突っ伏したまま呟く。

「ポッ……」
これは夕立。金髪が爆発して鬼婆のようになっている。

 直ぐ側のテーブルでダウンしている金剛と夕立は、このまま様子を見るしかない。
 私は他の美保の艦娘たちに通信可能な範囲での一時解散を命じた。ブルネイの司令に挨拶をするとしても最初は私とここに居る艦娘くらいで十分だろう。

「では」
「遠慮なく……」
美保の艦娘たちは直ぐに、それぞれが適当なグループになって祭りの喧騒の中へ散っていった。

 周りは屋台が一杯だ。よく見ると明らかに、そこに立って調理したり売り子をしているのは艦娘たちだ。

艦娘の量産化がブルネイで実用化されたと聞いてはいたが、ここにいる艦娘のほとんどが量産型なのだろうか?
(……それにしては皆、調理の手つきが良いな)

「こういう技能って後付けで覚えるのだろうか?」
思わず呟く。

 私はつい一昨々日(さきおととい)の境港での、お盆祭りを思い出す。

「お腹が空きましたね」
他の艦娘たちとは違って、何処にも行かず、この場に残った赤城さんがボソッと呟く。もしかして燃料不足か?

「うん、確かに良い匂いだな」
時計を見ると、お腹が空く時間になっていた。

何気なくポケットをまさぐった私はハッとした。
「しまった!」

「?」
その場に居る艦娘たちが不思議そうな顔をする。

「私としたことが……お小遣い持ってきてないじゃないか?」
そういえば会計も兼任している祥高さんは寛代と行ってしまった。ここにはダウンした艦娘二人と比叡に赤城さんだけ。

「残念……」
赤城さんが妙に膨れっ面をする。

「スマン」
頭に手をやる私。

「毎日、司令部に詰めてるとな……金銭感覚が麻痺するんだよ」
言い訳のように呟く私。

「大丈夫です、我慢します」
ちょっと抑えたように言う赤城さん。怖い。

(いや、我慢と言われても……)
妙なプレッシャーを感じながら彼女を見て……膨れた赤城さんも可愛いなと、変なことを思った。

 ちょっと意気消沈した私たちは、ぼんやりと景色を眺めるだけだ。

 しかし暑い。季節は常夏
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