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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第4話(改2)<策略とお祭り広場>
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っかくの金髪が……オイオイ青い海面に流し素麺(そうめん)みたいに流れているぞ!

 私は立ち上がると彼女に近づく。流れる水面(みなも)と金髪素麺のコントラストが綺麗だなぁ。

「ぼいぽい……」
弱々しく顔を上げる夕立。

「まるで南国の貞子だな」
「貞子って誰? 彼女?」
「いや……」
説明し難いな。

 元気な艦娘……日向や祥高さんたちは機内でも、ずっと起きていたけど物静かだった。
(大人しい艦娘たちの方が環境の変化に強いのかな?)

そんなことを思っていたら、意外な反応があった。
「ブイ!」

振り返りながらサインを作る青葉さん。
(あ、こいつは例外か)

しかも性懲りもなく隠しカメラで港湾部を撮り続けている。
(……おいおい、そんな格好をしたら五月雨にバレるって!)

案の定、運転台に居る五月雨は少し不思議そうな顔をしてチラチラこちらを見ている。

(焦るなあ)
青葉さん……五月雨に注意されても諦めない根性はさすがプロだ。

 ほどなくして内火艇はブルネイ泊地の桟橋に到着した。
そこから少し離れた場所……岸壁から見える小高い丘のような場所には屋台や(やぐら)が立ち並んでいる。既に、お祭りは始まっているようだ。

「お祭り……か」
私は呟いた。

「そのようですね」
祥高さんも応える。

 艦娘だけでなく現地の人もかなり出歩いている。今日はイベントで基地施設の主要部分を外部の一般の人たちにも開放しているようだ。

 美保のように埋立地でセコセコやるのとは違う。この敷地の広さとカラッとした気候。

「良いなあ、ここでは何でも出来そうだ」
思わず本音が漏れる。

 内火艇はエンジン出力を落としながら接岸する。
岸で待機していた他のブルネイの艦娘たちがロープを取り船体を引き寄せながらテキパキと固定作業を進める。

ブルネイのスタッフの艦娘……ほとんど量産型だろう。
「たくさん居るな」

 運転台から、どこかと交信していた五月雨。彼女は船体のエンジンが止まったのを確認しながら桟橋の艦娘に近寄って何か伝達していた。

何度か頷いた彼女は私たちに向き直ると改めて笑顔になって案内をする。
「皆さん、ようこそブルネイへ! 足元に気をつけて、どうぞ……」

「ありがとう」
それを受けて美保のメンバーたちも上陸を始める。

 改めて埠頭や広場の様子を見る。
屋台に人ごみ……チラホラと艦娘の姿も見える。
そして現地ブルネイの憲兵さん……ブルネイ軍ではなく帝国陸軍の連中の姿も確認した。私服でも、ちゃんと分かるぞ。
 
「ここなら、もうオッケーですよね?」
青葉さんは五月雨に半ば強引に確認をしている。

「……あ、はい」
ちょっと目を丸くしたよう
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