暁 〜小説投稿サイト〜
ナニイロセカイ
嫉妬の世界
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
からない返事。でもそれでも良かった。わたしはとにかく誰でもいいから、愚痴を零したかっただけだから。
最後まで言い終わると、チェシャ猫はわたしの目を見つめる。真っ直ぐ見つめられると少し恥ずかしい…かも。

「知ってます〜?」

何を? という代わりに首を傾げる。

「あなたのクラスにいる

<ぶりっこ>

〜さんって、坊主さんに告白してふられたそうですよ〜ご愁傷様ですよね〜」

あははっと人の不幸を面白そうに笑うチェシャ猫。人の不幸は蜜の味ってやつなのかな?
わたしには分からないや。人の不幸を見たり聞いたりしたら、自分まで辛く苦しくなって息が出来なくなるから、出来るだけ聞かないようにしいるの。わたしまで深淵に引きづり込まれてしまうから。

キーンコーンカーンコーン。

また休み時間が終わったことを告げるチャイムが鳴った。

―帰らなきゃあの地獄へ

「お気を付けて〜」

別れ際、チェシャ猫が言ったこの一言「お気を付けて」とはどうゆう意味だろう? 何をどう気を付けろって言うの?
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ