37 謝罪
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接してくるみぎわさんとか?」
「おいおい、みぎわクンからも確かにValentine's dayからchocolateやmufflerを貰ったことはあるけど、ああいうtypeは苦手さ・・・」
「へえ、そうなんだ」
「今は特別好きな人はいないね」
「そうなの・・・」
藤木は花輪の今の言葉に安堵してはいたが、もしかしたら孰れは自分の好きな女子を好きになるのではないかという不安感もあった。
「私はそうね・・・。花輪クンは素敵だわ」
藤木はリリィの言葉に堕落しそうな感じを覚えた。
(そうだよな、僕みたいな冴えない男なんかよりも花輪クンみたいに頭がよくてお金持ちの男子の方がいいよな・・・)
しかし、リリィは続けた。
「でも、藤木君も私の事好きになってくれてるし、初めて会ったのも藤木君だし、藤木君も気になってるの・・・」
リリィの言葉に藤木は愕然した。
「ほ、本当かい?」
藤木は思わず聞いた。
「もちろんよ。私には藤木君も好い人に見えるわ。前に藤木君を招待した時もそう言ったじゃない」
「あ、うん・・・」
(そういえば、そうだったな・・・)
藤木は花輪に負けたわけではないとわかって安心した。
「藤木クン、よかったじゃないか。リリィクンの想いが伝わっているんだからあのlove letterは無駄にはならなかったんだよ。僕も君のloveを応援しているよ」
藤木はリリィが惹かれる花輪から恋を応援されることに変な気もあったが花輪には「ありがとう」と言った。リリィは藤木の想いは有難かったが、花輪も捨てきれなかった。
そして、藤木と花輪はリリィとリリィの母にケーキをご馳走になったお礼を言って帰ることにした。
みどりは藤木には会えなくともまる子たちに堀を紹介できてよかったと思っていた。そしていつか藤木にも会って学校に友達ができたと報告したいと思うのであった。
「まる子さん、たまえさん、お姉さん、本日はありがとうございました」
「さようなら。また会えたらいいわね」
みどりと堀はまる子とその姉、そしてたまえに別れの挨拶をした。まる子たちも「さようなら」と返した。
帰る途中、みどりは堀から聞かれた。
「ねえねえ、吉川さんってその藤木君って人どこが好きなったの?」
「それは・・・、スケートしている姿がカッコよくて・・・、それで好きになってしまったんです」
「スケートね、じゃあ、今度スケートに行こうって誘ってみたらどうかな?」
「誘いたいのですが、なんか恥ずかしくて・・・」
「恥ずかしがっちゃだめよ、勇気出して誘ってみて!」
「は、はい!」
翌日の朝、まる子は教室に入ると、藤木がリリィに話しかけられている所を見て、盗み聞きした。
「藤木君、昨日は来てくれてありがとう」
「うん、こっ
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