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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第3話(改2)<青い髪の少女>
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「あの……緊急事態とは、この方たちでしょうか?」

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マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)
 EX回:第3話(改2)<青い髪の少女>
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「ようやくブルネイ泊地に到着したんだな」
 私は自分に言い聞かせるように小さく呟いた。

窓越しに機長が何度か指を差して、外の者とやりとりをしている。やがて『分かった』といった感じの手ぶりを返していた。

その様子を見て不思議に思ったのだろう。
「何だ? 無線機の調子が悪いのか?」

問いかける技術参謀に副操縦士が応える。
「はい……嵐で一部、落雷で回路が故障したのかも知れません」

彼は片耳の無線機を外したまま計器類を指差して苦笑した。

「なるほど」
後ろの方で、そのやり取りを聞いていた私も技術参謀と顔を見合わせて肩をすくめた。

「ブルネイの許可が下りなかったのは……無線のせいか?」
私が言うと、参謀も軽く頷いた。

「その可能性はあるが……まだ油断は出来ないな」

 そのとき後部座席に居た寛代が何か呟き、秘書艦の祥高さんが顔を近づけていた。

「どうした?」
私は声をかけた。

祥高さんは代弁するように応えた。
「外にブルネイ側の艦娘が待機しているようです。私たちが扉を開けるのを待っているようです」

「そっか……寛代の無線は全チャンネルと通じるんだな」
私は直ぐ参謀の顔を見た。

彼女は「分かった」と応えると近くに座っていた日向に命令した。
「日向、開けてやれ」

「はっ」
それを受けた彼女はスッと立ち上がり、扉の留め金を解除する。

 一瞬、私の目を見てから日向は「開けます」と言い取っ手を回した。
ガバッという鈍い音と共に外気が入ってきた。南国らしい陽気と波の音、そしてまぶしい光。

「うわぁ、気温が高いわねぇ。それに湿気!」
夕張さんが鼻をクンクン言わせた。さすが技術屋らしい分析だな。

「そうですねぇ、やはりブルネイは南国ですよ」
青葉さんもカメラのファインダーを覗きながら記者らしいコメントを出した。

「あれ?」
直ぐ何かに気付き驚いたようにファインダーから目を離した彼女。

夕張さんも青葉さんと同じ方向を見て絶句する。
「え……五月雨ちゃん?」

 扉の直ぐ外側には先方の内火艇が横付けされていた。
その甲板の上には一人の青い髪の少女……紛れも無い。駆逐艦の五月雨が敬礼をしていたのだ。

私も言葉を失った。
「五月雨……量産型か?」

硬直している私をよそに龍田さんがスッと扉から外へ出た。
「良いわねえ、海よ」

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