ダン梨・S
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そうな上に身の危険しか感じないからである。
前者であれ、世界よ。この手の願いが通じたことがあんまりないけど。
「バミューダも謎の電波少女に目をつけられたっていうし、もしかしてヘスティア・ファミリアって早くも前途多難じゃない?」
「んん、否定できないかな……色々と」
「否定できねーかなぁ、マジで」
神様とバミューダがそれぞれ明後日の方向を向きながら遠回しに肯定する。どうにも二人とも別方面に心当たりがありまくりらしい。英雄になりたいとは願ったけどこういうのはなんかイメージと違うわぁ、と少し落ち込む。しかし落ち込むだけならサルでも出来るから反省の次は行動だ。
まずは緊急事態に対する備えが急務だろうか。自分たちのような零細ファミリアは、ファミリアの数が少数で実力が低い程に底辺に落ち、周囲に対抗できなくなっていく……らしい。神様もそんな事を言っていた。
「うーん、でも新しい武器と魔法でちょっとは手に届く範囲が広まったかな……バミューダ、これからの方針はどうする?戦法とか新しいの探っていけると思うんだけど」
「それはやるけど、やっぱ大筋の指針としてファミリアの数がもう少し欲しいよなぁ。個人的にはあと2人……いや、3人。増やしすぎると生活費とか響いてくるけど、5人いると相当変わると思うんだ。あと即欲しいのが荷物持。最悪ヨソのファミリアから引っこ抜くのも手だと思う」
「数増やして質を上げて……でもタケミカヅチ・ファミリアも数はいるけど貧乏だよね?」
「武器費用のせいと、多分インファイター多すぎて稼ぎの効率が悪いんだろ。俺は中・遠距離ギリで行けるから欲しいのは獲物の違うインファイターか、もしくはパワーのあるのがいい。ただ、新入り入れるにはウチが新参過ぎるから募集かけてもしばらくは無理だろうな」
「こればっかりは地道にコツコツ実力つけてくしかないかぁ………人が増えたら本拠地の改築とかも考えないといけないし。あ、神様的にはどうですか?何か要望とか……」
いつもこの手の話はバミューダと二人で勝手に盛り上がってしまうが、ファミリア指針は主神が決めることだ。そう思って話を振ったのだが、神様は困り顔だった。
「なんというか、ボクより君らの方がよほどしっかりしてる気がしてきたよ……」
「まぁ神様って浪費癖あるし手綱握ってないとってのはあるわなー!」
「フグッ!?」
「大丈夫だよバミューダ!神様だって流石にこの状況で借金背負うようなことしないって!」
「アグゥッ!?」
神様のあからさまな反応に、僕はちらっとバミューダにアイコンタクトを送った。
――え、この反応まさか?
――ベル、お前のナイフ特注で高そうだよなぁ。
――あっ(察し)。
当人はまだ隠しきれてるつもりの新事実に項垂れ
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