第71話 婚約って...何?
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「あ、あの、懐中時計の中の文字を見て、ここに来たのでしゅよね?」
え?文字...開けるか...
あ、書いてる...文から察するに...プロポーズゥ!?
「すみません...見ていなかったです...」
「じゃ、じゃあ...駄目ですか?」
上目遣いが上手すぎだろ、彼女
「駄目とは言わないけど...未成年だしさ?」
「未成年?」
「あ、そっか...」
「わ、私のことは...嫌いですか?」
年齢という概念でいえば、駄目だと思うけど...
上目遣いは駄目だよ...反則...
確かに可愛いけどさ?...ねぇ?
「嫌いでは...無いですけど...」
「じゃ、じゃあ...駄目...ですか?」
ヤバい、率直に駄目と言えば傷つける事になるし、そうじゃ無いけどとか言えば流れを作られる...
負けた...
「教王陛下」
「お母様」
「どうしたのですか?」
「...」
「ゴニョゴニョゴニョゴニョ」
「なるほど...ケンジさん、ここら辺の国の国王は大抵12〜15までには婚約を済ませ、14〜18までに結婚します」
「は、はい」
「ケンジさんは、今は15歳だと聞きました、婚約だけでもしてはくれませんか?」
え?助けてくれないの?え?
そういうたちじゃ無いし...
「それは...あの...僕の住んでた国が、18まで結婚するなっていう国なんで、あの...」
「なら、婚約はいいんですよね?」
教王陛下怖いです...
「はい...」
「じゃあ、婚約してあげてください...ほら、最後は自分の力だよ、頑張って」
頑張ってって...こういうことか...
「ケンジさん...もし、もし良ければ...私の....その....プロポーズ...を...受けてくれませんか?」
緊張しすぎ...俺もそうだけど...
「私は国王と言っても...どこの馬の骨か分からない存在ですよ?それでもいいんですか?」
「は、ひゃい」
「...わかりました...婚約だけですよ?今は...」
敗北...まあ...可愛いし...いいか...
楽観的に考えよう、そうしよう
「あ、ありがとうごじゃいましゅ」
噛んでるな...
「それでは、3日後に公式発表、及び記念パーティーを行いますので是非来てくださいね」
「は...い...」
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