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とある3年4組の卑怯者
36 拒絶
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「そ、そんなことないさ!」
「そうか・・・」
 永沢はそう言って去った。
(僕にはリリィの家に行くという用事があるんだ。ちゃんとした理由があるから断ったのさ・・・)
 藤木は己を正当化していた。

 その後、藤木はまる子を避けるように行動していた。みどりに会う約束を断ったことで文句を言われたくない為である。下校時も急いで帰った。
「藤木〜、アイツ、逃げやがって・・・」
 まる子は藤木への怒りに満ちていた。
「まるちゃん・・・、何なら私が藤木の代わりに行ってあげようか?」
「いいの?ごめんね、たまちゃん・・・」
 まる子はたまえに謝った。
「いいよ、会っておいた方がみどりちゃんも安心するんじゃないかな?」
「さあ、どうだか・・・、みどりちゃんは藤木と会いたがっているからねえ・・・」
 まる子は頭を悩ませていた。

 まる子は家に帰るとみどりにどう言い訳するべきか悩んだ。そしてたまえがやってきた。
「まるちゃん・・・」
「あ、たまちゃん・・・」
「大丈夫だよ、私がいるから」
「うん、ごめんね・・・、とにかく、居間に行こう!」
 まる子とたまえは居間に行った。そしてみどりがやって来た。
「こんにちは」
 まる子は出迎えに行った。みどりがお辞儀をした。そして見知らぬ女子がいた。
「や、やあ、いらっしゃい、みどりちゃん」
「まる子さん、こちらが私の友達です」
「初めまして。堀こずえです。よろしく」
 堀もお辞儀した。
「あ、どうもどうも、上がって・・・ハハハ」
 まる子は作り笑いをした。みどりと堀はまる子によって居間に連れられた。そこにはたまえがいるが、藤木の姿がない。
(あれ・・・?藤木さんは・・・?)
「こんにちは、みどりちゃん!一緒にいるのは誰?」
 たまえが聞いてきた。
「私の初めての学校の友達です。最近転校してきたんです」
「あ、みどりちゃん、堀さん、どうぞ座って!」
 まる子は座るよう促した。みどりと堀、そしてまる子は腰かけた。
「堀こずえです。宜しくね」
「私は穂波たまえ、たまちゃんって呼んでね」
「アタシはさくらももこ、みんなからは『まる子』って呼ばれているんだ!」
「へえ、どうして名前はももこなのに『まる子』なの?」
「それは、丸顔で女の子だから『まる子』になったんだ」
「そうなんだ。『ももこ』もいい名前だけど、『まる子』も可愛いわね!」
「えへへ、ありがとう・・・」
 まる子が堀と会話している中、みどりが口を挟んだ。
「あの、まる子さん、ところで藤木さんはどうしたんですか?」
 まる子は藤木の事を聞かれて気が動転した。
「ご、ごめん・・・、みどりちゃん・・・、藤木は今日来られなくなっちゃったんだ・・・!」
「え・・・、う、う・・・」
 みどりは泣き
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