35 散歩
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とになって・・・」
城ヶ崎が謝った。
「ううん、そんなことないよ。十分楽しめたよ。城ヶ崎さん、太郎君と仲良くしてたし」
「土橋さん、ありがとう・・・」
城ヶ崎はとし子に言われて少し嬉しくなった。こうして皆はそれぞれの家に帰ることになった。リリィはまる子と帰り道を共にしていた。
「リリィは今日いろいろやってたね」
「え、そうかな?」
「だって城ヶ崎さんと永沢の喧嘩を止めようとしたり、太郎君と一緒に遊ぶことを考えたりと活躍してたよ!」
「あ、ありがとう、まる子さん・・・」
リリィはやや照れた。
「んでさあ、花輪クンとか、今日の鹿沼君とか、爽やかな男子が好きみたいだけど、藤木のことはどうするの?」
「え!?う、う〜ん、藤木君もいいところあるけど・・・。花輪クンも鹿沼君もいいわね・・・」
「藤木はああ見えてデリケートだからアイツにも優しくしてやんなよ・・・。藤木はアンタのこと好きなんだから・・・」
そしてまる子とは道が分かれた。
(藤木君・・・ね)
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