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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第642話】
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はなかった。
今日の朝ごはんは何かな――そう考え、手を支えにして起きようとすると不意に柔らかな感触が手のひらいっぱいに広がる。
「………………」
もにゅもにゅと揉む――ついでといわんばかりに左手にも広がる柔らかな感触も揉むと、弾力のある柔らかなモノを揉んでいる事に気づいたヒルト。
右を見るとシャルが浴衣をはだけさせて眠っている。
そこでヒルトの頭に疑問符が浮かぶ――恐る恐る左を見ると箒が胸元を激しく露出させ、レースのついたブラがはだけて見えていた。
よくよく気付くと足元にはセシリアや美春がヒルトの足を挟むように抱いて寝て、美冬に至っては股間近くに頭がある。
円上に寝ていた者達の寝相がこうさせたのだろう――そして鈴音、ラウラの両名は寝返りを打ったその瞬間ヒルトの顔面に踵落としをめり込ませる。
皆深い眠りにつく中での目覚めのキツい一発――誰彼構わずに手を出して関係を結んだヒルトの自業自得が生んだ結末なのかもしれない。
めり込んだ踵落としの痛さに完全に目が覚めたヒルト。
もぞもぞと布団の中からあくびをしながらにゃん次郎は出てくると顔を押さえるヒルトを見てこう思った。
(この人、朝から何で顔を押さえてるのかしら?)
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