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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第642話】
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様が――」

「こ、此方の台詞だよ! み、みみみんなしてお兄ちゃんの部屋によ、よば、夜這いなんて……」


 美冬自身夜這いに来たのは事実、そして美春やラウラにシャルロット、セシリアと来ている――皆が皆、今日勝負に来たのだと思って出た言葉だった。

 誰かが口を開こうとした時だった、更なる侵入者が現れたのは――。


「ぬ、脱け出すの大変だったけど――。 ね、寝てるよね、ヒル――」


 現れたのは鈴音だった、そして部屋にいる五人を見てピシッと固まる。


「な、ななななんであんたたち――むぐっ!?」

「シィーッ! シィーッ!! ヒルトが起きちゃうから……!」


 慌てて口を塞いだのはシャルロットだった、モゴモゴする鈴音――皆が皆夜這いに来たのだと思うと美冬は複雑な想いにかられる。

 特にラウラ何か媚薬らしき物まで持ってきてるのだから油断も隙もない。

 ヒルトを入れて七人居る部屋に、更に人が――。


「あー、こほんこほん。 夜分遅くにすまないヒルト、少し相談が――」


 わざとらしく咳払いし、部屋に入ってきたのは箒だった。

 普通に考えれば寝静まった時間なのに男の部屋を訪ねる箒の頭のネジは確実に一本抜けているだろう。

 いや、ここにいる全員ネジが緩んでる可能性がなきにしもあらず――。

 その一方で簪はというと、布団を被って深夜アニメを視聴していた。


「気のせいかな……乗り遅れた、気がする」


 何に乗り遅れたかは定かではないが、最終回の深夜アニメが始まり、簪は釘付けになった。

 一方のエレン・エメラルドことE.Eはというと……。


「ねえねえエメラルドさん、何でそんなにおっぱい大きいの?」

「わ、わからない。 ……た、ただご飯を食べてトレーニングしていただけなのだが……」

「ただトレーニングしただけでそんなにおっきなおっぱいは犯罪だよ〜? ほいっ」

「ひゃうっ!? ……さ、触るのはダメだ……! ひゃっ!?」


 ぷにっとエレンの胸を何度もつつくクラスメイトにエレンも羞恥心を感じ、抗議しつつも顔を赤くしていた。

 場所は戻ってとりあえずヒルトを囲むように座る一同。

 その様子はさながら何かの宗教で、ヒルトを生け贄に捧げて何かを召喚する怪しい集団にしか見えなかった――これで浴衣じゃなくローブ等を着ていたら言い訳できなかっただろう。


「な、何で皆してお兄ちゃんの部屋に……?」


 小声で話す美冬に、先に美春から答える。


「私はヒルトと添い寝!」

「む? 添い寝は義妹とはいえ私が許さないぞ。 私は夫婦として閨を共にするのが自然体――」

「ラウラさん、ヒルトさんと貴女は
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