第五話
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「うわっ!?」
急な出来事に驚いて声を出してしまう俺。よく見たら、眼の色も赤色に変わっていた。
白髪赤眼って持ってるなこいつ。
「…………あ、ボク今、髪の色変わってる?」
どうやら自分の髪の色が変わってるのに気づいてないらしい。つーか、もしかして『言霊』を使っちゃったことに気づいてないらしいな。
「おう。真っ白な髪に赤い眼だぜ。神様みたいな容姿だ。正直、似合いすぎててクラクラ来ちゃうぜ。」
俺はからかうように言った。沙紀の性格を探るように。
「え、と、え?あ、うん。そう………………………………そう?」
「……………………おう。」
沙紀は顔をちょっと赤くして言葉に詰まりながら確認してきた。
なんだよこの可愛い生物は。
ホントにクラクラ来ちゃうだろ。
照れちまうじゃねぇかよ。
「しかし、そうなると……………………他の奴もか…………?」
俺は沙紀の隣に立って、窓の外を見た。
「おおぅ……………………。」
グラウンドに、色とりどりの頭があった。赤白黄色、青紫金に銀。
バーゲンセールだ。
「これはまた…………目が痛くなりそうだね。」
沙紀はそう呟いた。
……………………まてよ?
「じゃあさ…………歴史上の人物の絵ってどうなるんだ?」
「え?えっと、『言霊』は、『過去にそれに当てはまる状態になる場合は、書き変わる』筈だから…………。」
沙紀は本棚に移動し、歴史の教科書を取り出す。まだ一回も使われていないらしい。
「えっと……………………『この歴史の教科書は織田信長の絵が描いてあるページが開かれている』。」
沙紀がそう言うと、教科書は開かれた状態で机の上に置かれていた。
俺と沙紀はそれを取って、開かれたページを除きこんだ。
ピンクの髪の織田信長がいた。
「くっ………………くっ、くふぅ………………。」
「ぷっ………………ふふっ………………。」
お互いに堪えていたが、限界だった。
「かっはっはっはっは!なんだよ、何で作品によっては、『魔王』とまで言われるような奴の髪の色がピンクなんだよ!」
「はははははははははははっ!しかもショッキングピンクだからね!全く似合ってねー!」
皆さん、まず頭に織田信長の写真を思い浮かべてください。恐らく、ダノブが胡座をかいてるはずです。
その絵の、ダノブにある髪。ほとんど無い髪。それを、ショッキングピンクに塗り替えてください。
そして、眼の色を暗めの緑色に。
そ
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