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逆襲のアムロ
45話 生きたい想い 3.14
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を止めることができれば後は火力がものを言う」

「パンドラボックスの何が邪魔なのですか?」

「アレはサイドの住人をすべて催眠状態におけるほどの感応波を放ち、地球圏内の宙域を狂わす程のサイコフィールドを展開し影響を及ぼす。それは物理的に干渉不能な程だ」

要するに圧倒的火力に無敵なことを言っていた。それを自分が中和、食い破るなど本当にできるのかと思った。それを読み取ったかの様にシロッコとララァがアムロに語り掛けた。

「大丈夫だ。私が何の為にア・バオア・クー落としをしたのか。お前の力を期待したからだ」

「私の知識も役立ちますわ。こんなに強力なメンバーシップですもの」

アムロはシロッコの発言に複雑さを覚えつつも、ララァの言に周りを見渡した。
今まで一緒に戦ってきた敵味方が全て一つの想いで集まっている。連邦、エゥーゴ、ティターンズ、カラバ、ネオジオン、旧ジオン・・・。

「・・・そうだな。そんな気がする」

窮地を打破する、生き残る為に集まったその意思がνガンダムの機構を通じアムロ自身を包みこんでいた。

アムロは素直にそれを汲み取ると知らないうちに周囲が緑白い光の波が現れていた。アムロ含めて、皆が驚いていた。シロッコとララァを除いて。ララァは笑った。

「フフ・・・ほらね」

ララァの呟きにアムロが天井を見上げてため息を付く。自分の心配など杞憂だった。

「過小評価だったのかな」

そうアムロがぼやくとカミーユが同意した。

「そうですよ。中佐の実力は誰もが認めているんですから、これぐらい当然ですよ」

そのおだてにアムロは皮肉った。

「お前の方が実力は上だよ、カミーユ」

カミーユの天性の才能はアムロが肌で感じていた。アムロ自身も実力的に上の者はいると思っている。パンドラボックスの無効化が物理的に事態解決に導くともようやく思えるようになってきた。

「それじゃあ案内を頼む、ララァ」

アムロがそう告げると、ユニコーンはゆっくりとフロンタルの居る宙域へ方向を向けた。皆もそれに倣った。

「皆さま、このオーラに包まれた中、この宙域は移動します。それから離れない様に」

ララァはオープンスピーカーで喚起した。それを聞いたパイロットたちや艦艇は意味を汲み取り密集した隊形でフロンタルの居る宙域へと移動していった。

* ゼウス 要塞内 19番ハッチ 同時刻

ジュドーのZZとハマーンのキュベレイは球体の要塞に接弦していた。ジュドー、ハマーンは前方のおぞましい力の奔流と暖かな力の奔流を感じていた。

「良く分からないが、すごいエネルギーだ」

ジュドーがそう呟くとハマーンも同意した。

「ああ、あの力が私らの存在を薄め些細なものにしてくれたおかげでこのデカブツ
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