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逆襲のアムロ
45話 生きたい想い 3.14
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いう存在が大きい。彼女自身が勘違いする程大きな力を手にしまっている」

「勘違いとは?」

「桁違い大金を持った普通の人がその日から人が変わったのように狂ってしまうようにな。<理>とはそれぐらいの力なのだ」

「オレらがそんな力にどのように対抗しようと?」

「アムロ、お前は実感しているかは知らないが、お前にも2人のお前が住んでいる。一つはこの世界のお前でもう一つがお前だ」

アムロは複雑な顔をした。特別内なる声も聞こえたことがないので、何とも答えようがなかった。

「お前と共に意識を<理>の領域へダイブさせる」

アムロはより複雑な顔をした。

「何だそこは?」

「恐らくはララァがいるだろう領域だ。意識が肉体より離れたところがそこだ」

アムロは少し笑う。

「意識が肉体より離れるって、ようは死ぬということじゃないか」

「一般的にはな。<理>の領域とは実世界の外側なのだ。そこは死という概念で括ることで実世界が平常に保たれていた。それにアクセスすることがどれだけ危険か。この世界のお偉方は理解が足らなかった」

「しかしそれもお前が撒いた種だろう」

「フフ・・・違いない」

シャアも少し笑う。アムロは鼻を鳴らした。

「フン、で、その目的は?」

「この間話した通りだ。私ですら、<理>について知ったのは後でだ。その予測が早かったのは、サイアムだったのかもしれん」

「あの老人か。長生きでもしたかったのか、そんな<理>の壁に挑戦など」

「あの老人には生への執着はそれほどない。それよりもより面白いものを生きている間に見たいという渇望の方が強いように思えた」

アムロは表情を戻していた。

「それは何故だ?」

「きっとあらゆる物語を読みつくしては見たことないドラマを見たいという想いだけだったのかもな」

「ただ、それだけか?」

「予想でしかないが、例えばそんな動機で誰かを傷つけることなど何も珍しい話ではない。まあ、聞いた事ないが多角的に想像しても、得たいものも得て、生きたいだけ生きた。これ以上望むことは物理的にはない。精神的に満たされたいだけだろう」

アムロは話を聞いて思考していた。サイアムと仕掛けた人類の進化への挑戦。そしてララァという超越した存在。ダカールの砂嵐を一掃した力は世界を変えることが出来る力だとアムロは思った。

シャアは理の領域へ行く手段を知っている。しかし仮にそこへ行ったところで・・・

「シャア、オレたちがそんなところへいったところでララァに、何ができるのだ?」

相手は超越者だ。助けるにしても戦うにしても何の足しにもならないとアムロは思った。
シャアは無言だった。アムロはシャアがあれだけ饒舌だったのに何故急に黙り答えな
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