第十二幕その八
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「ティータイムにお昼御飯を入れて晩御飯を食べて」
「あれっ、いつも通り?」
「そうだよね」
「それじゃあ」
「お風呂に入って自分のお部屋で寝るの」
そうなっているというのです。
「そうした夢だったわ」
「つまりいつもの暮らしがなんだ」
「ジュリアにとってはいい」
「最高なんだね」
「そうみたい、本当に楽しい夢だったわ」
日常のそれがというのです。
「とてもね」
「成程ね」
「ジュリアは毎日が楽しくて仕方がないんだ」
「王宮での暮らしが」
「そうなの、皆も一緒にいるから」
オズマやドロシー達がというのです。
「だから毎日が楽しくて仕方がないの」
「それで夢にも見て」
「とても楽しい」
「そういうことだね」
「そうみたいね」
笑顔でお話するジュリアでした、そうだったと。
そして次は五人ですがまずはジョージがでした。
笑顔で、です。こう言いました。
「僕はオズの国で馬に乗っていました」
「へえ、馬になんだ」
「馬に乗っていてなんだ」
「そうしてなんだ」
「はい、カウボーイをしていました」
そうだったというのです。
「牧場にいて皆とも一緒で」
「ああ、ジョージは牧場が好きなんだね」
「それにカウボーイが」
「だからなんだ」
「実は将来牧場やりたいんです」
実際にとです、ジョージはかかし達にお話しました。
「シカゴにいますけれど」
「あちらの世界ではだね」
「その街にいて」
「それでなんだね」
「はい、けれどオズの国ででした」
その牧場はというのです。
「それで牛や羊達にも囲まれてとても広い牧場でした」
「それでそこにいて」
「そうしてなんだね」
「皆と一緒だったんだね」
「オズの国の皆さんと」
そうだったというのです、ジョージの夢は。それがとても楽しかったというのです。
次はナターシャでしたが彼女の夢はといいますと。
「暑い国のビーチに皆と一緒にいました」
「暑い国?」
「そこにいたんだ」
「そうだったんだね」
「はい、外の世界で言うとキューバみたいな」
そうした感じだったというのです。
「暑くて素敵な国のビーツでトロビカルドリンクを飲んで」
「ああ、フルーツのだね」
「それでストローで飲む」
「ああしたジュースだよね」
「皆で泳いだりビーチバレーをして楽しんでいました」
それがナターシャの夢だったというのです。
「凄く素敵な夢でした」
「ナターシャは南国が好きなんだね」
「それでだね」
「そうした夢を見たんだね」
「ロシアは寒いですから」
ナターシャは自分のお国のことを少し悲しそうにお話しました。
「ですから暑い国に憧れてるんです」
「そのことからなんだ」
「ナターシャは暑い国にいたいんだね」
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