第8話 改訂版(2018/11/07)
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「……20万って、そんな馬鹿げた数の豚頭族がこの森に進攻してるのか?」
「はい。敵方の動向については自分と蒼影の影分身20体が四体一組で監視しているので、何かしらの変化があればすぐに分かる手筈になっています」
「……大鬼族の里に襲撃を仕掛けてきた豚頭族の数は数千。1万にも達していなかった筈ですが……」
「穂乃花様の仰る通り、我らの里を襲撃した豚頭族は数千でした。ただ、あの豚頭族共は別動隊だった様です。まぁ、その別動隊も朱菜様によって大半が塵も残さず殲滅された様ですが……」
「害意をもって襲って来たんです。容赦なく殲滅するのは当然ではないですか、蒼影?それに私の大切な存在に手を出す存在は、この世に存在する価値もありません」
「「「「「「「「「「「………………」」」」」」」」」」」
「………ゴホン。豚頭族の軍勢本隊についてですが―――」
覇王の様な朱菜の過激な発言にその場にいる者全員が絶句してしまった。そして、その中で最も早く復帰した蒼月は咳払いを1回すると、何事も無かったかの様に話を再開した。
「―――大鬼族の里から少し離れた東側のルートを北上し、蜥蜴人族の支配領域であるシス湖へと向かっています」
「……豚頭族本隊の目的がシス湖にあるとするなら、大鬼族の里は何で襲われたんだ?本隊の進路の妨げにもなってないし………。もしかして、お前ら豚頭族に恨まれる様なことをしてないよな?」
「ワシがこの世に生を受けて数百年、大鬼族が豚頭族に恨まれる様なことをしたという話は見たことも聞いたこともありませんな」
「ふーん。……って、数百年?大鬼族ってそんなに長命な種族なのか?」
「一般的な大鬼族の寿命は100年前後ですよ。数百年生きてる白老は異常なんです」
「年長者に向かって異常なんて失礼にも程があります、お兄様。それに大鬼族の上位種である鬼人族は寿命が1000年、鬼人族より上の上位種となれば、その寿命は数千年から数万年になるじゃないですか」
………数千年から数万年の寿命って、一体どこの異星人?まるで梶○ワールドのキャラじゃん。もしかして、ジュラの大森林って、樹○本星の皇都なんじゃね?ジュラだけに。この森のどこかに皇家の樹とかあるんじゃね?……取り敢えず―――
「朱菜。宇宙一の天才科学者を自称する哲学士にだけはならないでくれよ」
「はい?」
「……ただの妄言だ、気にしないでくれ。…………で、恨まれてないとすると、豚頭族が別動隊を使ってま
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