第8話 改訂版(2018/11/07)
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華を使った気が……。
もしかして、その時に八門遁甲の第二門・休門までの開き方を見様見真似でコピーされたのでしょうか?もしそうなら、ゴブタさんの名字は見取り稽古が得意な某姉の鑢か、某学園の98・99代生徒会長の黒神にすべきだったかもしれません。
っと、私がそんなことを考えている内に勝負が始まりました。ゴブタさんが手に持っている槍を駄蜥蜴へと投擲して、自分から意識を逸らすと同時に嵐牙狼族が得意とする影移動を使って移動しました。
移動先は駄蜥蜴の足元。ゴブタさんを見失い周囲を見回している駄蜥蜴は足元の影から現れたゴブタさんによって顎を見事に蹴り上げられ、その体を十数m程上空に打ち上げられます。
今更ですが、数mから十数m上空に打ち上げる蹴りを顎に喰らった場合、普通の生物なら顎の骨が砕けた上、脳が揺さ振られて意識を失う―――というか、脳に障害が出るレベルの衝撃が伝わってると思います。
表蓮華や裏蓮華、獅子連弾の予備動作で顎の骨が砕けないどころか、意識すら失わないNARUTO世界の忍って、ある意味人外ですよね。
まぁ、この世界の魔物はその名の通り人外なので、顎の骨が砕けなかったり、意識を失わなくても不思議ではないんですけど。……あれ?よく見てみると駄蜥蜴は気絶してる?白目を剥いた状態で打ち上げられてる気がします。
当然のことなんですが、影舞葉で駄蜥蜴の背後を取っているゴブタさんはそのことに気付いていません。いいですよ、ゴブタさん!そのまま駄蜥蜴をオーバーキルして下さい!!
私の要望を知ってか知らずか、ゴブタさんは駄蜥蜴に獅子連弾を撃ち込み始めます。蹴り、裏拳、ボディーブロー、回し蹴りと繋がる連撃。でも、全て攻撃を放ってもまだ高さに余裕があります。
あっ!回し蹴りで地面に急降下していた駄蜥蜴に晒しが巻き付いて、空中にいるゴブタさんへと引き戻されます。これはまるで裏蓮華―――
「まだまだ、ここからッスよ!」
ゴブタさんはそういうや否や、自分の下に引き戻した駄蜥蜴に更に晒しを撒きつけ、抱き着くと同時に高速回転を始めました。これは表蓮華!裏蓮華ではなく、獅子連弾と表蓮華の融合体術ですね!!
「ゴブタ連華ッス!!」
技名を叫びながら駄蜥蜴を地面に叩き付けるゴブタさん。地面に叩き付けられた駄蜥蜴は完全に陸上犬神家状態です。というか、ゴブタレンゲって何ですか?しかも、ニュアンス的に蓮華の蓮が獅子連弾の連っぽいんですけど。
…………まぁ、何はともあれ良くやってくれました!見事なフルボッコ具合で私も気分爽快です。ブラボーです!クライマックスブラボー!!木龍に拘束されてなければ盛大な拍手を送ってます。
「よくやったな、ゴブタ。約束通り、お前用の魔導具か|宝貝
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