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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第8話 改訂版(2018/11/07)
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【視点:ゴブタ】



どうも。つい先日、人鬼族(ホブゴブリン)から大鬼族(オーガ)に存在進化した奈良ゴブタッス。

現在、オイラは蜥蜴人族(リザードマン)の戦士と相対している状態なんッスけど、正直何でこんなことになったのか、オイラも全く分かってなかったりするッス。

ただ、白老さんの鬼鍛錬を終えてから東門付近を適当にぶらついてて、東門の外が急に騒がしくなったから右近衛兵として様子を見に来ただけなのに。


「ゴブタ、その蜥蜴人族(リザードマン)を殺さん程度にぶっ飛ばせ。それができたら、朱菜に頼んでお前用の魔導具か宝貝(パオペエ)を作って貰ってやる」
「ホントッスか!?かなりやる気が出たッス!!」
「ちなみに、お前が負けた場合は朱菜がキレてこの辺り一帯が焦土になり兼ねない―――」
「超死ぬ気でぶっ飛ばすッス!!」


オイラの負け=朱菜さんがキレるって、オイラが来る前にこの蜥蜴人族(リザードマン)が絶対に何かしてるッスよね!?一体何をしたんッスか!!?

朱菜さんをキレさせるとか、唾を吐きかけた竜種の逆鱗を踏んでグリグリする様なもんッスよ!?暴風竜様に唾を吐いて、中指立てる様なもんッスよ!?

今のオイラの全力で何としてもこの蜥蜴人族(リザードマン)をぶっ飛ばすッス!でないと、この辺一帯がどうなるか……、想像もつかないッスよ!!



【視点:朱菜】



どうも、こんにちは。現在進行形で木龍に拘束されている大筒木朱菜です。現在、私の目の前でリムル様を愚弄した駄蜥蜴とゴブタさんの戦いが始まろうとしています。

もし、ゴブタさんが負ける様なことになれば、この場にいる駄蜥蜴を仙法・超尾獣螺旋手裏剣で殲滅してから、尾獣化して蜥蜴人族(リザードマン)の洞窟がある湖へと尾獣玉を放とうと思ってるんですが、問題ないですよね?

少なくとも私は問題ないと思ってます。あっ!どうせなら、豚頭族(オーク)達が蜥蜴人族(リザードマン)の洞窟に最も近付いた時に尾獣玉を放ちましょう。そうすれば、豚頭族(オーク)蜥蜴人族(リザードマン)を一網打尽にできます。

そういう訳でゴブタさん、その駄蜥蜴に負けて貰っても全然構いませんよ?というか、寧ろ負けて下さい。

私が切実にゴブタさんの負けを願っているにも拘らず、ゴブタさんは相手と同じ長物である槍を手にして、気合十分といった感じです。

というか、気合と共に体外にチャクラが漏れ出してますよね?八門遁甲の第一門・開門でも開いたんですか?八門遁甲のことは教えてないですよね?

………そういえば、街を発展させる前に行った忍術講義の時、現在の夏官に属する方々に忍体術講義も行った気が……。その時、お兄様相手に獅子連弾、お父様相手に表蓮
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