暁 〜小説投稿サイト〜
俺のペットはアホガール
その十四「夏休み初日の風景~壱」
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前でばたんっとドアを閉められました。

「あ。忘れてた〜」

飯野君の声が近づいてくる。そうだよ、僕様! 僕のことを忘れてるよ飯野君!!
ガラリとドアを開けた飯野君は…

「セット完了〜と」

ドアの上にチョークまみれで白くなった黒板消しをドアで挟んで、開けたらチョークまみれになる、一種の伝統的イタズラを仕掛け、また自分の席へと帰って行きました…なして?

「そうか! これは試練なのだね!」

飯野君が僕様へ与えた試練! 久々に会う友へのイタズラと言うわけなのだね!!

「フッ。おろしたての制服が汚すのは少し気が引けるが……友が僕様のために用意した試練! ならばそれにこたえるのも友さ!」

僕様はまたガラッと勢いよくドアを開けて、ぽふっと黒板消しを頭で受け止めた。当然、僕様は全身チョークまみれだ。
でもいいのさ、友が喜んでくれる顔が見れるのならそれで!!

「しおー。あたしらずっと、友達だし〜♪」

「きゃああああ」


誰も僕のことなんて見ていませんでした……。

「友情って本当〜めんどくさいものですね〜」

僕もそう思います。


とぼとぼ、しょぼしょぼ、制服を着替える為、僕は保健室へと向かいました。
廊下を歩いている途中、校門の方でツインテールの女子生徒と高浜君がなにか言い争いをしているよに見えたけど、きっと気のせいだろうね…。


ーと思って流したら、お昼休憩の時間にあったという海苔巻きパーティーに呼ばれませんでした。うう……なんで僕ばかりこんな目に。



頑張れ! 優雅! 誰にだって明日はやって来る! 幸せな一日かは知らんけど(笑)




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