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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第641話】
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でいるようだからな。 これを飲めば少しはぐっすり眠れるだろう」
「ふーん? 睡眠薬?」
「う、うむ」
何が目的で睡眠薬を渡したのかヒルトには懐疑的だったが、ラウラなりに気にして用意してくれたのだろう。
「ありがとう、ラウラ」
にこっとまぶしい笑顔を見せたヒルトに、ラウラは何だか申し訳ない気分になる。
ヒルトがぐっすり眠った隙に二度目の営み――本来なら起きてる時にと思ったのだがラウラ自身気恥ずかしさ故にヒルトが眠った間にという考えに至った。
「そ、それではな」
「ああ、おやすみラウラ」
襖を閉じ、ヒルトは貰った睡眠薬を机の上に置いた。
ラウラ自身の気遣いは本当に嬉しかった、だが眠れないという訳ではなかった。
「……にゃふ、ふにゃあ……」
「起きたか、にゃん次郎?」
「……うにゃ」
とことこと歩き、窓から外に出ていくにゃん次郎――一夏の部屋に戻るのだろう、そう思っていると不意に一人になったヒルトは一抹の寂しさを感じた。
時間は九時前――一ラウラ同様風呂上がりの鈴音は鼻歌交じりに通路を歩いていた。
いつもの特徴的なツインテールではなく、ストレートに下ろした艶やかな髪は美しささえ感じる。
活発な彼女も魅力的だが、このまま黙っていれば確実に声を掛けられるだろう。
通路を歩き、擦れ違うクラスメイトと軽く談笑しつつ足取りは一夏の部屋ではなくヒルトの部屋へと向かう。
彼女の中ではもう一夏は過去の想い人、小学校の頃にいじめられ助けられたのも過去の思い出。
だから彼女にとっての一夏は五反田弾と同様の悪友ポジション位にしか思わなかった。
目的のヒルトの居る部屋へと辿り着く。
風呂上がり故か、新たな恋心故かほんのり頬が染まるのを感じ、少し手で扇ぐと思い切って襖を開けた。
「ヤッホー、遊びに来てあげたわよ!」
突然襖を開けられ、ビクッと身震いしたヒルトだったが声の主が鈴音だったこともあり安堵する。
「ああ、入っていいぞ」
「ふふん、勝手知ったるヒルトの部屋ってね。 入るわよ」
そう言って室内に入った鈴音は思わずドキッと心臓が跳ね上がった。
室内に敷かれた敷き布団――嫌でも意識する男女の営み、夢の中とはいえヒルトに抱かれた鈴音にとってはドキドキせざるを得なかった。
「どうしたんだ、鈴音?」
「え? べ、別に何でもないわよ!」
ツンとそっぽを向く鈴音、ヒルトと少し話がしたかっただけなのだが――。
「……ち、ちょっと座るわよ!」
「あ、あぁ」
鈴音の剣幕に圧されたヒルト、ちょこんと敷き布団に座
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