暁 〜小説投稿サイト〜
俺のペットはアホガール
顔が怖い生徒と幸せ笑顔の生徒の場合 おまけ
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おおお!!」

と言いながら私は、たまたま教室に置き忘れていた自分の鞄の中から重箱を取り出し、ふたを開けて中身を見せつけてあげます。

「こ、これはぁぁぁぁぁあああ!!? た、大量の海苔巻きだとぉぉおおおお!!?」

「重箱の中身すべて海苔巻きです! バラエティ豊かでみんなで食べて楽しい、海苔巻き! お昼休みにみんなで食べるのはこの海苔巻きで決定事項なんですよ、千代紙さん!」

「なんだとぉぉぉおお!!?」


ふふっ♪ 驚いていますね、朝早起きして作ったかいがあります♪


「屋上で…最籐くんと二人きりで…チラッ」

「俺は妹が作ってくれた弁当があるから、食わないけど」

「「えええええぇぇぇぇぇ!!?」」


そ、そんな…、私は膝から砕け落ちました。最籐くんのためだけに、朝早起き作った海苔巻き。「男の子は少し多めに食べるくらいが丁度いいのよ」と言っていたおばあちゃんのアドバイス通りに大量に作った海苔巻き…最籐くんが食べてくれないんじゃ意味ないじゃない…。


「ぐすんっ」

「あー、あっくんがりっちゃん泣かしたー」

「なっ!? わ、わかった、食べるから泣くな高浜!」

「ぐすんっ…本当?」

「本当だ。ったく、めんどくせーな」


パァァアと元気が湧いてきました! 泣いている場合ではありません、早くお昼休みして食べてもらわないとっですね!



*お昼休み*


「は!? さっきまで朝で…校門で…」

「何言っているんですか〜、(オワリ)さん。もうボケが始まったんですか〜?」

「なんで、飯がここに? とゆうより、なんで俺は屋上にいるんだっ」

「生徒会長が海苔巻きご馳走してくれるんでしょ〜、こんなこともあろうかと昼ご飯持ってこなくて正解でしたね〜」

「お前の場合、下級生(モブ)に買わせているだけだろう」

「さ、どうでしょうね〜」


「持ってきましたよ〜、海苔巻き♪」

「デザートにチョコバナナもあるよ!」



こうして突然始まった海苔巻きパーティー。妄想していた内容とは360度、違う物だったけど海苔巻き、あっくんに食べてもらえてよかったね、りっちゃん♪




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