Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission18「守りたい」
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えたこと。データベースで見たサーニャ・V・リトヴャクというウィッチに着目する。もしかしたら――――――。
「狙撃出来るウィッチはいるか?」
『武器の距離的にサーニャちゃんが……!』
やはりか。予想通り、と言わんばかりのことだ。
「その人でもいい。コアの狙撃をしろ!」
そう言って経過をみることにする。此方の目的はあくまで救助。戦闘に無理に介入する必要はないと判断したからである。
照月のトランザムの稼働限界はそろそろ来るだろう。今しかチャンスがない。それが成功することを祈った。
◇
――――――声が聞こえる。
私を呼ぶ声――――――不意に起動したストライカーと私の体。何か守りたいという意識が私を突き動かす。
「サーニャ、おーい」
エイラの声……どうしたかって、私は起きただけなのに。
いつの間にかフリーガーハマーが改造されていた。知らないけれども感謝する。手に取るようにわかったその操作方法により、レーザーキャノン形態に変形させる。
誰もが思っていない事が連続して起こることなんて、奇跡じゃない。私はそう信じてレーザーのチャージを始める。いつの間にか宿った私の周りに表示されるリングは、チャージ率を示していた。
フリーガーハマーを正確に敵のコアに向け、なおかつピンポイントに当てる。リーネさんなら出来るかもしれないけれど、私にはできるのか分からなくなってしまう。でも――――――芳佳ちゃんやエイラがいるんだから――――――今の私はここにいる。
「その守りたいものを、私は理解できるかもしれない」
少し声がかすれながらも、そしてこの声が照月ちゃんに届かなくても――――――私は守るためにトリガーを引く。そうずっと前から決めていた。
ゲージが100%を示したその瞬間、わかりきっていたかのようにピンポイントに敵のコアに向け1つの蒼い閃光を走らせた。
そして、その閃光が吸いこまれるようにコアを貫き、破壊したことを示す爆発のが少し遅れて私の体に襲いかかった。
◇
敵がネウロイのように大きく砕け散ると、その敵が持っていた船体は忽然と姿を消していた。破片の跡も見つからない。
なぜ消えたのか。船体の持ち主が死亡したからか、はたまた遠隔操作なのかは知らない。とにかく大鳳を守り抜けたのはもっとも大きな点だ。
だが、同時に美緒には2つの疑問があった。
その1つは照月、そして敵が持っていたTRANS-AM。あの不可解な速度は、美緒ですら捉える事は到底かなわないものである。そして、それによって引き起こされた魔力波は凄まじい質量をもっていた。
そしてもう1つは、サーニャのフリーガーハマーがレーザー攻撃を使用出来たことだ。元からあの改造がされてたとは思えない。そ
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