132章 りんりんと 歌っているよな 虫の声
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
自然な歌唱法は、
歌いかたの手本のようだと思ったんです。あっははは。
まあ、こんな、どこかおかしな、おれがモデルの映画が作られることになるとは、
いまだに不思議なんだけれど。あっははは。
だけど、希望(りく)くんも、友愛ちゃんも、『クラッシュビート』のオーディションの合格、
本当に、おめでとうございます。おれも最高にうれしいですよ、あっははは」
信也がそういって笑った。
「わたしたちも、最高にうれしくって、感動しっぱなしです」
小学4年なのに、整った顔立ちで、女性の色気も感じさせる白沢友愛は、
満面の笑みでそう言った。
「ぼくは、この映画の信也さんがモデルの役をいただけて、
ぼくの人生が決定的になったような気もしているんです。
みんなからいろいろ祝福されたりして。まだ映画の撮影も始まっていないですけど。
なんか毎日、気持が舞い上がってます。あっははは」
福田希望(りく)は、そう言って、天真爛漫な笑顔になった。
「希望(りく)くんは、ぼくの小学校のころに、そっくりな気がするよ。
ぼくは、好きなことだけに、とても夢中になって、
ほかのことは、のんびりのマイペースなタイプでね」
「へーえ。やっぱり似ているんですね。ぼくもそんなタイプです」
「希望(りく)くんも、友愛ちゃんも、ホントおめでとうございます。
この映画は、10年くらいの期間で完結する予定なんですよ。
その意味では、あの『ハリー・ポッター』のような映画になるって、
考えてもらえればいいと思います。
まあ、物語といいますか、ストーリーにともなって、
登場人物たちも、きちんと毎年、年齢をとっていく、
そんなシリーズにしたいと思っているんですよ。
ですから、希望(りく)くんも、友愛ちゃんも、
学業との両立も大変だと思いますが、
その点も、ぼくたちが全面協力してゆきますので、
お互いに無理をしないで、楽しくやってゆきましょう
そして、このシリーズを成功させましょう!」
竜太郎がそう言って、みんなに微笑んだ。
≪つづく≫ --- 132章 おわり ---
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ