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勇者って...何?
第55話 天空島って...何?

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「で、俺の魔力は流さなくて良いみたいだから...月白ガンバ!」
「私のは霊力ですが...良いです...ん...」
「光り始めた!?どうなるのマジで...」
「どうなるでしょうね...」


「ついたな...って...君...誰?マジマジと見つめてきて...恥ずかしいんだけど」
「お久しぶりでございます、主様」
「主殿...これは?」
「月白、誤解を招いているかもしれないが言うぞ、俺は何も知らない」
「主様...と言っても分からないですよね...」
「あの...聞いてもいいかな?」
「はい、何でしょうか」
「ここはどこ?」
「ここは、主様がお作りになられた、天空島、シロネです」
「シロネって...妙に人の名前みたいだな...って..ここ、天空なの?」
「はい、そうですが...」
「やはり...主殿のフラグが...」
「で、ここは何のために作られたの?」
「ここは、庭園と呼ばれるものです」
「え?庭を見るだけに作ったの?」
「ここは、島の一部にしか過ぎませんので...」
「他にもあると」
「はい」
「連絡手段は?」
「主様がお作りになりませんでした」
「仮に、それが俺だとしよう、俺バカだろぉぉぉぉ」
「そうでございますか?」
「うん、そうだよ...まあ、いいか、ちょっともう帰るわ
我、移動魔法を行使する、我、望はリアイアス帝国王城
あれ、え?開けないんだけど」
「魔法行使妨害の魔法を範囲内から範囲外でも、範囲外から範囲内でも利用できないようにしているので」
「それ、消してくれぇぇぇぇ」
「遺伝子の把握が必要になりますが」
「遺伝子かぁ...血でいい?」
「少量でも、鮮血であれば」
「じゃあ、右手の指の...こういうとき痛くないから良いよな」
「どういうことでしょうか?」
「月白、分からないの?」
「ここでは記憶が見れないので」
「まあ、簡単に言うと、生まれるときに神経が傷ついたらしいんだよね...
それで、右手はほとんど動かないし、痛覚がないんだよね...」
「それでいつも、左手で...」
「みんなあまり気付かないんだね...」
「はい、遺伝子情報を読み込みました、これで、出れますよ」
「じゃあ、バイバイ...あ、連絡とかってできるの?」
「はい、念話が使えます」
「念話って、誰でも使えるのかなぁ...」
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