暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
最終話 小伊坂 黒鐘のエピローグ
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「……つけてたのか?」

「……てへ?」

「てへじゃないから!!」

「ごめんにゃさい!!」

 そんなちょっとした真実で驚くのも、日常ならでは。

 この時間が、一生続けばいいなって。

 姉さんが起きて、フェイトが戻ってきて。

 そしたらきっと、もっと楽しくなる。

 そんな日々を夢見ながら。

 そして、そんな日が来るために、俺はこれからも強くなろう。

 この黒き羽と、黒き刃に、小さな誓いを込めて。






 そんな俺の日常は、再び終わりを迎える。

 魔法が関わる戦いは、再び俺たちを悲しみの物語に導いていく。

 その季節は冬。

 悲しみも絶望も、そして真実をも、雪は覆い尽くして隠していく。

 しかし雪解けと同時に全ては解き放たれ、俺たちは向き合わなければいけなくなる。

 その時、俺たちは何を思い、何を選ぶのだろうか。

 この手の魔法は何を斬り裂くのだろうか。

 その問いかけとともに、俺たちは――――、




「なんで……なんで私たちは戦わなくちゃならないの――――黒鐘君!?」

「私、嫌だよ……戦いたく、ないよぉ――――お兄ちゃん!?」



「ごめん。 俺はそれでも、助けるって決めたんだ――――はやてを」




 それぞれの思いを胸に、再び戦場に羽ばたく。
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