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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第四十二話 後始末
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など、とにかく説教されるのが多かった。

 更には罰として、今後、管理局側からの命令・許可なく事件に介入すること、緊急時以外の魔法を使用することを禁ずるという重たい罰がきた。

 ……重たいとは言うけど、そもそも魔法を使わないため、仕事をしないために海鳴にいるんだから当たり前と言えば当たり前なのですが。

 なんてことがあり、約一ヶ月ぶりの海鳴の町に戻った俺はなのは、フェイト、ユーノ、アルフ、雪鳴、柚那を連れてあの場所へ向かった。

「姉さん、久しぶり」

 海鳴病院の姉さんが眠る病室だ。

 雪鳴と柚那は何度も訪れているが、なのは達は始めてで、全部が終わったらちゃんと紹介しようと思ったのだ。

「今日は、俺の友達を連れてきたよ」

 姉さんの様態は相変わらず、良くも悪くもないって看護師さんが言っていた。

 それを聞いて安心していいのかどうなのか、五年経っても明確な答えはない。

 だけど、こうして生きているのなら、希望を抱き続けることが出来る。

 そう思いながら、今日までの一〜二ヵ月の話しをみんなで姉さんに話した。

 それぞれが姉さんに挨拶をしながら、自分のこと、今までのことを話して、最後にみんなが『早く起きてください』と願ってくれた。

 姉さんの表情は、心なしかいつもより穏やかな気がした。

「それで、姉さん。 ここにいるフェイトなんだけど、俺たちの義妹(いもうと)になったんだ」

 最後に俺はフェイトを隣に寄せ、姉さんに見やすい距離で話した。

「フェイトは事件で親もいないし、親戚もいないから、俺が引き取ることにしたんだ。 といっても、俺がというかリンディさんなんだけど」

 俺の兄妹(かぞく)になる。

 それがフェイトがプレシアと決別した時に選んだ新しい道だった。

 俺もプレシアからフェイトを任された身として、フェイトとどういう立ち位置で接すればいいのか迷っていただけに、その提案はありがたかった。

 そしてこのことを俺の義母であるリンディさんに話しをしたところ、今はまだ事件の後始末が残っているから、それが全て片付いたら手続きをしようとなり、正式に家族になるのは早くても数ヶ月は先のことになる。

 だけどすでに俺たちの中では義兄・義妹の関係が成り立ちつつあるため、書類は後付けのものになりそうだ。

 その関係をフェイトの主人であるアルフも快く受け入れており、アルフからも兄貴と呼ばれるようになった。

「あ、あの、黒鐘と海嶺の義妹(いもうと)になります、フェイトです。 これから、よろしくお願いします」

「フェイトの使い魔のアルフだ。 ご主人共々、よろしくお願いします」

 フェイトとアルフは深々と姉さんに頭を下げる。

 姉さんがもし目
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