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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第640話】
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思い出すだけで顔が熱くなり、秘部も潤い、毎朝シャワーを浴びなきゃいけない事態に。


「……僕がえっち……なのかなぁ……」

「え? シャルロット、何か言った?」

「う、ううん!? 何でもないよ!?」

「そっかぁ。 えへへ、そういえばシャルロットはお腹空かな――」


 ソフィーの言葉が右から左へ抜けていく中、シャルは小さく決意した。

 今夜、ヒルトに夜這いを仕掛けようと――。

 一方で反対側のセシリア・オルコット、蠱惑的なヒップをシルクの下着で包み隠し、シルクのブラジャーで豊満な乳房を包む。

 ふわっと手で後ろ髪を靡かせるその仕草は様になっているものの、セシリアの心中は少し複雑だった。

 一度ヒルトに抱かれ、比較的キスもして満足はしているもののやはりヒルトがモテるのは内心穏やかではない。

 四月時点ではセシリアの最大のライバルは未来だけだった。

 それが今はどうだろう、未来、鈴、シャルロット、ラウラ、義妹である有坂美春に鷹月静寐や布仏本音といった面々。

 先日の代表候補生全員との連戦に勝利してからというもの、ヒルトに好意を向ける女子が増えたのが明白だった。

 もちろん一夏派も存在する――セシリアにとって織斑一夏は最愛の人であるヒルトを覆い隠す存在だけなのでこのまま一夏派に女子が傾けばとも思うのだが。


「はぁ……」


 小さく溜め息を吐く、ヒルトがモテるのを考えても仕方ないのはわかっているのだが――と。


「……お、思いきってわたくしから夜を共に……。 し、淑女として失格ですけれど……い、いぇ、わたくしから行ってヒルトさんを……」


 何やらぶつぶつ呟くセシリアを不思議そうに周りの女子は見つめていた。

 一足先に浴衣に着替えたヒルトは部屋で寛いでいた。

 既に敷き布団は敷かれ、椅子に腰掛け京都の街並みを眺めていた。

 傷跡残る京都――未だ明かりの点らないビル群、観光街等が嫌でも視界に映っていた。


「にゃっ」

「ん? なんだにゃん次郎か……」

「にゃうん、にゃっ」


 椅子に腰掛けているヒルトの膝の上に飛び乗るとその小さな体躯を丸めてうつらうつらと眠たげに京都の街並みを見つめるにゃん次郎。


「……今頃なにやってるのかな、お前の飼い主は」

「……にゃふ……」


 小さく欠伸を漏らしたにゃん次郎を見てヒルトは小さく笑みを溢した――同時刻、関東にある某高級ホテルの最上階レストラン。

 人払いがされたVIPフロアに居るのはスコールとオータム、そしてスペシャルゲストであるアリーシャ・ジョセスターフが居た。

 食事を摂る二人を他所にキセルを吹かせたアリーシャ。


「歓迎するわ
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