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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン80 学園英雄と邪魔の化身
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ェザーマンが、巨大な楯を両手で構えている。

「惜しかったな、万丈目。お前、すっげえ強くなったんだな。でも俺だって、そう簡単にはやられないぜ」
「どうした、アームド・ドラゴン!なぜ攻撃しない!」
「トラップ発動、ヒーロー・ヘイロー。このカードは攻撃力1500以下の戦士族モンスターに対する装備カードとなり、装備モンスターに対して攻撃力1900以上の相手モンスターは攻撃できないぜ」
「十代君、この1ターンで勝負がつくかというところを見事に耐えきったーっ!勝負は依然おじゃ万丈目が優勢とはいえ、これは目の離せない展開になってまいりました!」
「ふん、さすがは十代、と言っておこう。この俺のライバルの1人として、それぐらいのことはしてもらわないとな。アームド・ドラゴンがバトルで相手モンスターを破壊したことにより、このターンのエンドフェイズに更なる進化を遂げる!デッキより出でよ、LV7!」

 アームド・ドラゴン LV7 攻2800

 このターン好き放題に暴れまわったLV5の姿が光に包まれ、さらなる戦闘力を得た姿……LV7へと成長を遂げた。さっきまであれだけとどめを刺そうとしていたのが防がれたにもかかわらず、おじゃ万丈目の表情はどこか嬉しそうだ。悔しいという思いよりも、十代とのデュエルを楽しむ気持ちの方が大きいのだろう。そしてその気持ちは戦っている彼らだけではなく、この会場にいる観客にも伝染してその熱気を上げていく。

「頑張れーっ、おじゃ万丈目ー!」
「負けるな、十代!」

 そんな声援がちらほらと飛びかう中、反撃を誘うように万丈目がターンを終える。十代の手札はドローも合わせると5枚、まさにピンチの後にはチャンスあり、だ。

「俺のターン、融合を発動!手札のバブルマンとスパークマン、そして場のフェザーマンで3体融合するぜ。来い、E・HERO テンペスター!」

 3体融合という重い素材を可能としたのも、先ほどライフをギリギリまで減らした見返りに得たドローの賜物。フェザーマンの翼にスパークマンの戦闘スーツ、そしてバブルマンの銃と素材となった戦士たちの要素全てを併せ持つその姿は、まさに(テンペスター)の名が示すごとくこのデュエルにおける万丈目優位の流れに風穴を開けるべく現れた大型ヒーローだ。

 E・HERO テンペスター 攻2800

「攻撃力は互角、だがあのカードは……」
「バトルだ!テンペスターでアームド・ドラゴンに攻撃、カオス・テンペスト!」

 翼を広げてビルの間を縦横無尽に飛び回るテンペスターが、右腕の銃を狙い定めて嵐のエネルギー弾を打ち放つ。その素早い動きに翻弄されつつもアームド・ドラゴンの放つ反撃の剛腕がテンペスターの胴体に着弾したのと、テンペスターの一撃が正確にその巨体の中心を捉えたのはほぼ同時だっ
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