ターン80 学園英雄と邪魔の化身
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のアニキ、そこはもっとこう、最後に残ったおいらが知恵と勇気を振り絞って兄弟の敵を取るとか、そういうカッコいいストーリーがあるもんじゃないの!?』
「……なんだと?」
『だからもっとほら〜、いい加減コストにするとかじゃなくってさぁ、たまにはおいらだってアームド・ドラゴンのダンナやVWXYZのダンナみたいにバリバリーっと活躍したいのよ』
「お前は自分の底が知れた知恵や勇気より先に、俺のデッキを絞るのを手伝え!おジャマ・イエローを墓地に送り、カードを2枚ドローする!」
『アニキのいけず、ケチンボ、鬼、悪魔、万丈目!』
「やかましい!それにこの手札なら、お前にはどうせまたすぐに働いてもらうことになる」
『へ?……アニキ、このカードって!』
カードとしては墓地に送られたものの、イエローの精霊がふわふわと浮き上がって万丈目の手札を覗き込む。その表情がぱあっと明るくなったところで、万丈目が満足げに笑った。
「そういうことだ。さあ待たせたな、十代。魔法カード、貪欲な壺を発動!墓地のおジャマ・イエロー、ブラック、グリーン、そしてアサルトワイバーンとアームド・ドラゴン LV5の5体をデッキに戻し、カードを2枚ドローする」
「おじゃ万丈目も怒涛のドローを見せ、なんと手札をわずか1枚の状態から4枚にまで回復させた!この勝負、まだまだどちらに勝利の女神が微笑むのか予想がつきません!」
まるで十代のような引きを見せつけ、手札を1ターンで爆発的に増やす万丈目。お姉さんも言っていたけどこのデュエル、もしかしたらもしかするかもしれない。そう考えているのは僕だけでは無いようで、会場中の空気までもが次第に変化してきた。
「フィールド魔法、おジャマ・カントリーを発動!カントリーは1ターンに1度、手札のおジャマカード1枚を捨てることで墓地のおジャマ1体を蘇生することができる」
「墓地のおジャマ?でも万丈目、もう3兄弟はデッキに……」
「甘いぞ、十代。甦れ、おジャマ・ブルー!」
『はいなー』
万丈目の呼びかけに応えておジャマの里に立ち並ぶ家の1軒の扉が開き、その中から青いおジャマが口紅を塗りながら登場する。
おジャマ・ブルー 守1000
「堂だ十代。これが俺の手に入れた、新たなるおジャマの力だ!」
「そんなカードいつの間に……いや、あの時か!」
「おじゃ万丈目、なんと4色目のおじゃまを特殊召喚したーっ!あのカードは一体いつの間に墓地に送られたのか、後にVTRで解説を行いたいと思います!」
『魔力の泉だな。手札を捨てる余裕があったのはそこしかない』
チャクチャルさんの解説に、ようやく僕も得心する。確かにあの時、万丈目は魔力の泉のデメリットでドローしたのち手札を1枚捨てていた。そんな手札コストが、こんな詰めのタイミングにな
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