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遊戯王GX~鉄砲水の四方山話~
ターン80 学園英雄と邪魔の化身
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できるようになります!」

 さっきから、あのお姉さんの知識量が凄い。ただのレポーターかと思ったら、このデュエルで使われたほとんどのカード効果を把握している。逆に言うと、そのお姉さんでも咄嗟に効果の出てこなかったテンペスターって一体……いや、もはや何も言うまい。僕は好きだよ、あのデザイン。
 そんなことを考えている一方、フィールドでは既に融合が始まっていた。墓地から融合素材として除外されるのは、フェザーマンとバーストレディ。使い手が十代となると、ここで登場するヒーローは「奴」しかありえない。僕にとっての霧の王と同じように、十代にとっての永久のマイフェイバリット。

「融合召喚、フレイム・ウィングマン!」

 E・HERO フレイム・ウィングマン 攻2100

「ついに現れたか……」
「いいや、まだだ!さらに魔法カード、融合回収(フュージョン・リカバリー)を発動。融合召喚に使われたスパークマンと融合を墓地から回収し、そのままこの融合を発動……手札のスパークマンと、場のフレイム・ウィングマンで融合召喚!全力で行くぜ、シャイニング・フレア・ウィングマン!」

 十代のフェイバリットカード、フレイム・ウィングマンがスパークマンの光の力を受けてさらなる高みに登る。全身のほとんどを包みこむ丸みを帯びた純白の鎧はそれ自体がほのかに暖かい光を放ち、聖なる光を纏いフィールドに立つその姿はまさに聖戦士という形容がふさわしい。2度にわたる融合を経て呼び出されたこの白い戦士こそが、融合軸ヒーローの頂点とも呼べる存在だろう。
 そしてその効果は素材となったフレイム・ウィングマンの力を受け継ぎつつ、より攻撃的なものへと進化を遂げている。

「シャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力は、墓地に存在するE・HERO1枚につき300ポイントアップする。俺の墓地に残るヒーローはバブルマン、テンペスター、フレイム・ウィングマン、スパークマンの4体、よって1200ポイントアップだ」

 E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン 攻2500→3700

「だが、俺の場のおジャマ3体はどいつも守備表示で、しかもその攻撃力は0。いくらシャイニング・フレア・ウィングマンを呼び出そうと、俺にダメージは通らないはずだ」

 そう、確かに万丈目の言葉は正しい。でもその正しさは、あくまで常人を基準とした場合の言葉でしかない。十代の引きの強さの前では、常識すらも脇にどいていく。

「魔法カード、HEROの遺産を発動。俺の墓地から素材モンスターが指定された融合ヒーローのテンペスターとフレイム・ウィングマンをエクストラデッキに戻し、カードを3枚ドローするぜ。そして魔法カード、H-ヒートハートを発動!このターンの間シャイニング・フレア・ウィングマンその攻撃力を50
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