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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十八話 機動六課のある休日 1
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「ありがとうございます!」

オレとハラオウン隊長のほめ言葉に、キャロは上機嫌でクルリと回ってみせた。普段、そういう仕草をしないから、余計に可愛く見える。

ニコッと無邪気に笑うキャロ。

「あ……」

おう、エリオが見とれているぞ。でも、黙ったまんまってのはいただけないな。

オレはポンとエリオの肩に手を置いた。

「エリオもなんか言ってやれよ。キャロ、すごく可愛いじゃないか」

オレはエリオを促した。って言うか、本当に見とれてたんだな。

「え……あ、はい。すごく似合ってるよ、キャロ」

頬を赤く染めて、それでもエリオははっきりと素直な感想を言った。

「あ、ありがと…」

キャロも顔を真っ赤にして、はにかんだ笑顔を見せる。

いいねぇ〜、初々しくて、微笑ましい。

本当、いい雰囲気なんだけど……なんだこの敗北感は!

何となく負けた気がするのは何故なんだぁぁぁぁ!!!!





なのはside

スバルとティアナを見送る為に、私は隊舎前に出ていた。

どうやら、ティアナの運転するバイクに乗っていくみたいだね。

ツーリングするにはもってこいの天気だし、充分楽しんできて欲しいな。

「じゃあ、転ばないようにね」

大丈夫だとは思うけど、一応そう声を掛ける。

「大丈夫です。前の部隊にいた時は、ほとんど毎日乗ってましたから」

「ティア、運転うまいんです」

二人がそう答える。

「そうなんだ」

まあ、ティアナは慎重だし、スバルもいざとなればウイングロードを使えるから事故は起こさないよね。

ティアナがアクセルを吹かしてユックリとバイクを前進させる。

「あ、お土産買ってきますね!クッキーとか!」

スバルが振り返ってそう言ってきた。スバルらしいなぁ。

「嬉しいけど、気にしなくていいから。二人で楽しく遊んできてね!」

「はい!」「いってきまぁす!」

返事が返ってきたと思ったら、あっという間に見えなくなっちゃった……

大丈夫だよね?

さて、隊舎に戻ろうとしたら、ライトニング隊が外に出てきたのと鉢合わせする。

フェイトちゃん、エリオ、キャロ、フリードは良いとして。

その中に、制服姿のアスカ君がいる。デバイスの調整、やったのかな?

「あれ?アスカ君。シャーリーの所には行ったの?」

制服姿って事は、まだだとは思うけど、なんで外に出てきたんだろ?

「エリオとキャロを見送ってから行きます。何しろ、おめかしした二人を見れるチャンスですからね!」

グッと拳を握って力説するアスカ君。

うーん。お兄さんと言うより、兄バカになってるような気がするのは何故なんだろう?


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