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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十八話 機動六課のある休日 1
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グナムさんの、は・だ・か」

キラン!とメガネを光らせ、ジリジリとにじり寄るシャーリー。

「あわわわわわわ」

アスカはキョロキョロと辺りを見回して脱出口を探そうとする。

「そーんな楽しそうな話を、このシャーリーさんに内緒にしておくのは許せないなー。あっ!」

「シャーリーに話したらすぐに六課中に知れ渡るだろうが!」

シャーリーが手を伸ばした時、アスカはその僅かな隙間をくぐり抜けて研究室のドアから駆け出て行った。

「逃げてもむだよー。って事で」

クルリとリインに向き直るシャーリー。

「そこん所を詳しく!」

「もちろんですぅ!」

かくして、詳細はリインからシャーリーに伝わる事になった。





アスカは研究室から脱出して、そのままの勢いでオフィスまできていた。

「あー、どうすっかな…」

シャーリーが追いかけてこない事を確認したアスカは、自分の席に座る。

特に何かをやる為ではない。やることが無くて、途方に暮れているのが正直な所だ。

今からエリオとキャロに合流すると言うのも、何だか間抜けな感じだ。

「あれ?アスカ、今日はもうお休みじゃなかったっけ?」

オフィスで仕事をしていたアルトがアスカに話しかけてくる。

「えぇ、まあ…デバイスの調整をしてもらってたんですが…」

そのまんまの流れで、アスカはアルトに研究室であった出来事を話した。

「……それじゃ、リインさんからシャーリーさんに詳しい事は伝わってるよ、たぶん」

一切合切、包み隠さず自分に言うアスカに、半ば呆れながらアルトはそう言った。

(まあ、信頼してくれてるって事だよね)

そう思うと、少し嬉しいアルトだったりする。

「バレてますよねぇ…まあ、しょうがないや」

「あれ?結構冷静だね」

「だって、言いふらしたら怒られるのはオレだけじゃなくて、シャーリーとリイン曹長も一緒にですよ」

「あ、自分も入ってるんだ、怒られるメンバーに」

アスカらしいと言えばらしい言いぐさに、アルトは苦笑した。

「で、どうするの?このままオフィスにいる訳にもいかないでしょ?出かけてきなよ」

手持ちぶさたなのは見て分かったので、アルトは出かける事を勧める。

少し考え込むアスカ。

「えーと…そうだ!アルトさん、ちょっと頼まれてくれませんか?」

ぽん、と手を叩き、アスカはアルトに頼みごとをする。

「交通管理局の地下高速道路管理センターに連絡をとってもらいたいんですけど」

「地下高速道路?いいけど、なんで?」

「知り合いがそこにいるんで、久々に会ってみようかなーって。いいですか?」

「いいよ。センターの何て言う人?」


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