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なんだこれは...目の前には闇が広がっている。俺という異物を取り除きにきたのか?それにしては凝ってるしなによりアリーナでランルーさんが襲われた理由がない...なら
「セイバー!アーチャー!キャスター!戦闘準備を!」
「うむ!」
「あぁ!」
「はい!」
迫り来る闇を打ち払い倒していく、すると奥には凛さんとラニさんが
「総刃!これはなに!?」
ガンドで対応している
「わかりません。けどこれが俺のやるべき事なんだと思います!」
斬る、しかし斬れど斬れど敵は沸いてでる
「総刃さん!ミス遠坂!」
「レオ!?」
「それにガウェインも!」
「いったい何が」
「多分、ムーンセルが今まで正常に機能していたのも奇跡、それが今になってボロがでたんでしょう。俺はそれを破壊しに行く!」
「!」×7
「でもどうやって」
「決戦場...多分決戦場が一番ムーンセルの中枢に近いはず!」
「てことは昇降口ね、策は?」
「俺がイージスでありったけの魔力を注ぎ込みプログラムを書き換えます。それでなんとかなるでしょう。ただ」
「ただ!?」
「...俺がいなくて...新しい聖杯戦争に変わるでしょう。今までの事がなかった事になって」
「...」
否定されてもこのままだと俺達全員が死ぬ事になる。なら
「行きなさい」
「え?」
「例え貴方との出会いがなくなっても忘れないわ。貴方という英雄がいたことを」
「凛さん...」
「私もです。ですから行って下さい!」
「ラニさん...はい!」
俺はすぐさまエレベーターのドアを壊して中に入った
エレベーターは起動していない。ゆえに俺は飛んで降りている。ところどころ壁に穴が空いていたりと不安定なところもあったがそれはさして問題はなかった。
中は闇が続いていた、一面闇...そんな世界
だがひとつだけ異質な物があった
「なんだこれは?.....データ...か?」
岸波白野...これが本来俺の立ち位置になるべくして生まれた存在...これがバグの正体か
すぐさまデータを上書きする。いや、もともと上書きされていたのだ。俺によって
それを書き換えていく。すると
《データ上書き....完了、ムーンセルのバグ及びその発生源を消去》
俺の体が消えかかっている
「マスター!」
「俺の役目はここまでだ。あとは頑張ってくれ。俺には帰る場所があるからな。ゼロ」
[今すぐイージスでゲートを開けば元の世界に帰れるだろう]
「それじゃあな」
「...奏者よ...余はそなたとのこの聖杯戦争、充実していた」
「俺もだ」
「ご主人様...私は」
「..
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