第四十六話 VS AIMバースト
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焼いた上で核にレールガンを撃ち込んでいたが、核の位置が分かれば焼くのはその周辺だけで済むと思ったからである。
「また来るわよ!」
「分かってる」
俺が能力追跡で核の位置を調べようとすると、またもAIMバーストから麦のんビームが飛んで来るが、それを空間盾で防ぎながらAIM拡散力場の流れを見る。
「見つけたっ!」
「どこっ?」
俺が声に出すとすかさず御坂さんが聞いてくる。
「体のほぼど真ん中」
「分かったわ」
俺が答えるとすぐに御坂さんはコインを取り出してレールガンの発射準備に入る。
「行くわよ……って、うわっ!」
御坂さんがコインを弾いて宙に浮かせると同時にAIMバーストから麦のんビームが発射される。結局御坂さんは麦のんビームからの防御に回らざるを得なくなり、弾いたコインは地面に落ちて転がっていった。
「もうっ! 何なのよっ!!」
御坂さんが文句を言いながら移動する。麦のんビームの影響で足場が不安定になってしまったようだ。
「もう一回行ける?」
「どう言う事?」
俺が御坂さんの所へ行って尋ねると御坂さんは怪訝そうに聞き返してきた。
「俺が防御するから御坂さんは超電磁砲に専念して欲しいって事」
「分かった、良いわよ!」
俺は御坂さんに言うと同時に空間盾を頭上に展開する。AIMバーストの攻撃はさっきからずっと麦のんビームばかりで、しかも何故か上に撃っては曲げてくるという物ばかりなのだ。麦野さん本人が麦のんビームを曲げることが出来たかどうかは知らないが、少なくとも通常仕様では直進ビームだったはずである。
「準備オッケー!」
「じゃあ、行くわよっ!」
俺が声を掛けると御坂さんがレールガンの準備を始める。すぐにAIMバーストから麦のんビームが襲ってくるが、俺の空間盾で難なく防いでいく。
「おっと! 横からも来るかっ!」
御坂さんがコイントスしてコインが落ち始めようかという時になって、AIMバーストはずっと上にしか発射していなかった麦のんビームを横方向に発射し始めた。それを見た俺はすぐに両サイドにも空間盾を設置する。
「行っけぇーっ!!」
御坂さんがそう言うと同時に落ちてきたコインがAIMバーストに突き進む。オレンジ色の軌跡を描きながらAIMバーストにコインが吸い込まれると、いきなりAIMバーストの体のコインが抜けた場所から穴が開き始め、その穴の向こうには抜けていったコインとAIMバーストの核と思われる物が見えていた。
AIMバーストの体の穴から見えているその核が割れて粉々に砕け散ると、AIMバーストは穴の開いた場所から朽ちていき、体が崩壊し始めていた。
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