第四十六話 VS AIMバースト
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「そうね。原子力施設に向かうなんてどんな怪獣映画よっ!」
反撃の後、反撃の効果があったかどうかの確認すらせずにAIMバーストは原子力施設方向へと動き出す。どうやら攻撃された分だけの反撃をすればそれで終わりらしい。御坂さんの台詞をアニメでも言ってたなぁと思いながら聞きつつ、AIMバーストを高速射出ファイアーボールで攻撃する。
「確かに。怪獣映画っぽいけどっ、アイツの目的はっ、原子力施設じゃ無くてっ、その向こうだとっ、思うんだよねっ!」
AIMバーストからの反撃を避けながら俺の思っていたことを御坂さんに伝える。確かに怪獣映画なら放射能を浴びて生まれた怪獣が原子力施設へ向かうのも頷けるが、AIMバーストは放射能を浴びて生まれたわけでは無いので原子力施設へ向かう理由が無いのだ。
「どういう事?」
やっぱり分からないようで、御坂さんが聞いてくる。
「あの原子力施設の向こう側にっ、俺がレベルアッパーを聞かされた実験施設がっ、あるんだよっ!」
あの原子力研究施設は、俺が最初の暗部活動をした時に行った施設の、裏山の向こう側にあった施設である。というわけで、こっち側から見れば原子力研究施設の裏山の向こう側は、レベルアッパー関連施設だった場所になるのである。
「じゃー、アイツはそこに向かってるって事?」
怪獣映画の怪獣が原子力施設へ向かう理由を知っていたかどうかは分からないが、御坂さんもある程度納得してくれたようだ。俺に聞き返してくるのもほぼ確認みたいな物だろう。因みに、今でも俺と御坂さんはAIMバーストにちょこちょこと攻撃を仕掛けては反撃をされ、一緒に反撃を躱すのを繰り返している。
「可能性としてはさぁ、原子力施設に向かってるって言うよりもっ、レベルアッパー関連施設に向かってるって言う方がっ、高いと思うんだけどねぇ」
俺も完璧な確証が有っての話では無いのでこのように説明するしか無いのだ。AIMバーストに聞く事が出来れば確かな答えがあるのかもしれないが、AIM拡散力場の集合体では答えようが無いだろうから確かな答えを知ることは絶対に無いだろう。あー、でも風斬さんなら答えられるかな。
「まあ、確かにそうよね」
一応御坂さんも納得してくれたようなので本題に入る。
「けど、さっきから攻撃しても攻撃してもっ、足を止めるだけでこっちに向かってこないからっ、だんだん離れて行っててそろそろ攻撃の範囲から外れそうだっ!」
「そうね。私もそろそろキツイわねっ!」
俺のレベル4設定での攻撃範囲と御坂さんの電撃の有効範囲はほぼ同じらしい。確かレールガンは50m程度でコインが燃え尽きるという設定だったはずなので、既に射程圏外である。
「じゃ、移動しますか」
「簡単に言ってく
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