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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第249話 剣士の碑
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の努力のおかげで徐々に堅牢だった壁をなくしてくれたんだ。どれ程のモノを抱えているのかは判らないけれど、生半可なものだとは到底思えなかった。その大きさは、皆の顔に現れているのだから。
「っ…… りゅ、、りゅ……き、さ……」
ランは何度も何度も口許を動かそうとするのだが、どうしても 言い出す事が出来なかった。
――本当は言いたい。だけど言えない。どうしても、言えない。ランは矛盾を抱えて続けて、苦悩と葛藤を続けていた。
「……」
ユウキ自身は 何も言えず ただただ表情を落とし きゅっ とランの服の裾を握りしめた。
今は、この話題から離れるのが先決だ、と判断したのはアスナ。最も最適でいて楽しい話題であり、皆が心待ちにしているであろう事を思い返し、口にする。
「皆! ちょっと暗くしちゃってほんとにごめんね。ほら 景気づけに アレ、見に行こう!」
「あっ、そうだね! ……えへへへ 私、ちょっと忘れちゃってたねー……」
暗くなった雰囲気を変えようと アスナもレイナも今できる精一杯の笑顔で言っていた。レイナは ちらりとリュウキの方を見て片目をぱちんっ と閉じてウインク。それを見たリュウキはゆっくりと頷いて笑顔を見せた。
「ははは……そんな事だろうと思ってたよ。レイナにはそういうトコ、あるよな?」
「むーっ! リューキくんも、覚えてたんなら教えてくれたって良いじゃんっ」
リュウキの胸元をポカポカと叩くレイナ。
その穏やかで朗らかな空気は、強張った今の空気をゆっくりと解してくれた様だ。
「え、えと…… アレってなんだっけ??」
「ほらっ、ユウキさんだって忘れてるから、別に変な事じゃないよーっ」
「いやいや、2人って似てるトコあるんじゃないか? なぁ アスナ。それにランも」
比較的近くにいたから、と言う理由で ランとアスナを選んで聞いてみるリュウキ。
「あ………」
ランの表情も ゆっくりだが緩める事が出来た様だ。
ここでもう一押し、と言わんばかりにアスナが真っ先に回答した。
「うんうんっ ちょ〜〜っと抜けてる所があったりするトコかな?」
「わっ! お姉ちゃんっヒドイっ!」
「そーだよーっ ボク 抜けてなんかないってっ!」
変わっていくのを感じたランはゆっくりと笑った。
「そう、ですね。んー でも、ユウは落ち着きない所が大きく占めてますし、レイナさんの方がしっかりしてる、って思いますよ? 率直な感想です」
「あ、それは私も思いますね」
ランだけでなく、シウネーも同調した様子。ここがチャンス、と言わんばかりに他のメンバーもどんどん乗っかっていく。
「だよなー。それはそうだ。猪突猛進な感じはレイナには無いって思うよ?」
「ユウキは
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