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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第249話 剣士の碑
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本当に重い沈黙の中だった。一瞬にして あの穏やかで賑やかな空気が重くなってしまったんだ。
自分達が悪かったというのは重々承知していたアスナとレイナだったのだが、最後にもう一度だけ 頼んでいた。
――少しの間だけで良いから。解散までで良いから、と。
だけど、答えは変わらなかった。
ただただ ランは申し訳なさそうに表情を落としていた。――いや、その中には申し訳なさよりも、何処か深い悲しみもある様にも見えた。
そして あれだけ元気だった、いや元気と言う言葉そのものと言って良く、誰よりもそれが似合うユウキもランと同じ様に表情が変わっていた。
スリーピングナイツの皆が アスナやレイナ、そしてリュウキの視線から逃れれる様にもしていた。いつも穏やかで落ち着いていて、優しい目をしてたランが。話す時、話を訊く時 常に相手の目をずっと見て話していたユウキが、視線を逸らせていたのだ。共通すると言っていい2人のキラキラと輝くいている様な色の瞳。それらは 今は暗く淀んでいる様にもみえた。
先程までの陽気さが嘘の様だった。
重い空気、そして沈黙の中で微かに聴こえてくるのは『ごめんなさい』と『ごめんね』の謝罪の言葉だけだった。
これ以上踏み込んではいけない、と言うよりもアスナもレイナも、そして勿論リュウキもこれ以上辛そうに謝り続ける2人を、そして 笑顔が消えてしまったスリーピングナイツの皆を見たくなかったから、慌てて手を振った。
「ご、ごめんなさい! そんな、皆を困らせるつもりは無かったんだ……。その……ごめんなさい」
まずはレイナが慌てて謝罪する。謝罪をしているのはユウキ達だったから、謝罪に謝罪で返すのは正直終わらないかもしれない、ずっと互いに謝り続けてしまうかもしれない。
それでも、謝らずにはいられなかった。
「私も……同じ。無理なお願いしてごめんね。皆」
「いえ、そんな……。私たちの方こそ……私は、わたしたち、は……」
もう何も言えないユウキに代わり、リーダーである事を果たそうと懸命に言葉を出そうとしていえるラン。だが、その試みは露と消えてしまう。
何故なら、踏み込まれたくない先がある事を良く知っているリュウキも一歩前に出たから。その姿を、言葉を訊いて ランはもう何も言えなくなってしまうのだ。
「……悪かった。オレが言い出した事だ。……皆の分も詫びる。踏み込むには、……安易過ぎだった」
時間にしてみれば昨日今日の付き合い。信頼関係は時間ではないと言うのはあるが、それでも 自分達とスリーピングナイツとの繋がりはまだ大きいと言えないかもしれない。段階と言うものがある。
リュウキ自身も ずっと踏み込まれたくなかった領域はあった。それらは レイナの沢山
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