暁 〜小説投稿サイト〜
オズのジュリア=ジャム
第十二幕その六
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「こちらの国にも来てね」
「魚人の国にですね」
「うん、来てね」
 こう言ってお誘いをかけるのでした。
「是非ね」
「はい、魚人のお国にも」
「うちも楽しい国だからね」
「そうですよね」
「うん、また機会があればね」
「行かせてもらいます」
「待っているよ」
 笑顔でお話してでした、そしてです。
 皆で笑顔でお別れをしてでした、ジュリア達は海から出て岸辺で元の服に着替えました。そうしてなのでした。
 帰りの道につきましたがここで神宝は言いました。
「いや、今回の旅はね」
「ええ、行きは終わってね」
「これから帰りですね」
「都に帰るまでが冒険よ」
 ジュリアは神宝に笑顔でこうも言いました。
「だからね」
「まだ冒険ですね」
「そうよ、まだ楽しめるわよ」
「そうですね」
「歩いていきましょうね」
 エメラルドの都までの長い道をというのです。
「そうしていきましょう」
「わかりました」
 こうお話してでした、皆は先に進みます。そうしつつ神宝はまた言いました。
「夢を見たらね」
「今夜だね」
 ジョージが神宝に応えました。
「見る夢のことだね」
「さて、どんな夢を見るのかな」
 カルロスの目は輝いています。
「今夜は」
「そうよね、楽しみよね」
 ナターシャもうきうきしている感じです。
「どんな夢なのか」
「というかね」
 ここで言ったのは恵梨香でした。
「確かに楽しみにする方がずっといいわね」
「そうだよね、何が起きるのか不安に感じるんじゃなくて」
 モジャボロもここで五人に言いました、勿論皆元のそれぞれの服装に戻っています。
「楽しみにしている方がいいよ」
「しかも今回はいい夢を見られるのよ」
 ジュリアがまた言ってきました。
「だったらね」
「不安に思うんじゃなくて」
「楽しみにしているべきですね」
「そうですよね」
「何が起こるのか」
「楽しみにしていくべきですね」
「そうよ、そうしていきましょう」
 笑顔で言ってでした、そうしてです。
 皆はさらに進んで夜になってです、晩御飯の後でその睡眠に入りますが。
 ここで、です。かかしはこんなことを言いました。
「さて、僕達は夢を見ないけれど」
「皆がどんな夢を見るかをね」
 木樵がかかしに応えました。
「それをお話してくれるのをね」
「楽しみにしていようね」
「そうだよね、夢のお話を聞くのもね」
 ジャックも言います。
「楽しみだね」
「じゃあ僕達は翌朝のことを楽しみにしながら」
 そうしつつというのです。
「朝を待とうね」
「そうだね、それがいいね」
「僕達はね」
「そういえばです」
 神宝はここでかかし達に尋ねました、見ればもう寝巻きの青いパジャマとナイトキャップを身に
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ