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オズのジュリア=ジャム
第十二幕その四

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「この真珠を観てもいい夢を見るかというと」
「そうでもないよね」
「はい、そうしたことはです」
「特にないね」
 そうだというのです。
「僕達はね」
「そうですね」
「ううん、そうしたお話はね」
 眠ることのないかかしは王様達のお話を聞いて首を傾げさせて言いました。
「僕達はね」
「うん、僕達は寝ることがないからね」
「わからないよ」
 木樵とジャックも言います。
「夢のことはね」
「どういったものかはね」
「それは仕方がないね」
 モジャボロは三人の言葉に応えて言いました。
「君達はそうした体質だから」
「うん、どうしてもね」
「寝ることがないと夢も見ないから」
「それはどうしようもないよね」
「うん、ただ僕もね」
 モジャボロは魚人の王様を見つつさらにお話しました。
「この真珠を観るとね」
「モジャボロさんもだね」
「そう、素晴らしい夢を見るよ」
 そうだというのです。
「その夜ね」
「私もよ」
 ジュリアも言ってきました。
「この真珠を観たらね」
「その夜はだよね」
「とてもいい夢を見られるわ」
「そうだよね」
「必ずね」
「ううん、そうなのかな」
「私達は特にです」
 人魚の王様と女王様はジュリア達に微妙なお顔になって答えました。
「ないよ」
「そうしたことはです」
「僕達どうなるのかな」
「いい夢を見られるのかな」
「どうなのかな」
「真珠を観せてもらったけれど」
「一体」
 五人は皆のお話を聞いてどうなるのかしらと思いました。
「果たして」
「今夜わかることにしても」
「どうなるのかな」
「夜になればわからない?」
「結局」
「我々もそのことは」
「王様と女王様と同じで」
 人魚の要人の人達が言うにはです。
「特にこれといって」
「そうした夢は見ませんが」
「この真珠を観せてもらっても」
「特にです」
「果たしてどちらなのかな」
 神宝はこのことがわからなくなりました。
「一体」
「今夜になればわかるにしても」
「気になるよね」
 ジョージとカルロスが言いました。
「そのことは」
「夜までずっと気になるよ」
「気になって仕方ないわ」
「本当にそうよね」
 ナターシャと恵梨香も同じでした。
「私達は果たしてどんな夢を見るのか」
「一体ね」
「そうよね、私もよ」
 ジュリアも五人と同じ考えでした。
「気になって仕方がないわ」
「そうですよね」
「ジュリアさんもですよね」
「そのことは気になりますよね」
「一体どうなるのか」
「夜まで」
「これまでは何とも思わなかったけれど」
 それがというのです、魚人の王様のお話を聞いてから。
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