第十二幕その二
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「やり遂げたって思いますので」
「いいわよね」
「それでエメラルドの都に帰ったらですね」
「一つの冒険の終わりよ」
「そしてまた、ですね」
「新しい冒険の時まで休んで」
そしてというのです。
「そのうえでね」
「また、ですね」
「新しい冒険に出て」
「そうします」
神宝も約束します、そしてです。
かかし達もお部屋に来ました、そのうえで神宝達に言ってきました。
「今から女王さんのところに行くよ」
「女王さんが真珠を観せてくれるよ」
「今からだからね」
「女王の間に行こうね」
木樵とジャック、そしてモジャボロも言って来ました。
「今から行ってね」
「そしてね」
「観て楽しもうね」
「これからね」
「わかりました」
神宝が五人を代表してかかし達に答えました。
「そうさせてもらいます」
「とても奇麗な真珠だからね」
木樵は神宝達ににこにことしてお話しました。
「普通の真珠よりも遥かに」
「聞いている通りの」
「いや、多分ね」
「多分?」
「聞いている以上にね」
「奇麗なんですね」
「そうだよ」
実際にというのです。
「凄いからね」
「百聞は一見に然ずというけれど」
かかしが再び言ってきました。
「あの真珠もそうだよ」
「そこまで奇麗ですか」
「そうなんだ」
「僕達も楽しみにしているよ」
ジャックはこうも言いました。
「また観られると思っていてね」
「そうしてですね」
「うきうきしているんだ」
「それが今からだからね」
モジャボロも言ってきました。
「僕も気持ちがはしゃいでいるよ」
「私もよ、ではね」
ジュリアも言ってきました。
「今から行きましょう」
「わかりました」
「ではこれからですね」
「女王様のところに行って」
「そしてですね」
「真珠を観せてもらいましょう」
五人もジュリアに応えてでした、そのうえで。
皆で女王様のところに行きました、そこには王様と魚人の王様それに人魚の国の要人の人達が揃っていました。
そして女王様が女王の座であるみらびやかに輝くしゃこ貝から皆に優雅で気品のある微笑みで言ってきました。
「それでは今から」
「はい、真珠ですね」
「あれを観せてくれるんですね」
「はい」
その通りという返事でした。
「では今から」
「わかりました」
「それでは今からお願いします」
「それでは」
女王様はにこりと笑ってです、そのうえで。
鈴を出して鳴らすとです、人魚の侍女の人がです。
カートを前に出してきました、そのカートの上にです。
とても大きな、人間の頭程の大きさがあって絶えず虹色に輝いている真珠がありました。その真珠の輝きといったら。
お部屋全体を輝かしていて眩しい
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