5話 魔王のお家に訪問 前
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
…何で?」
ついさっきまで渡せと言っていたおっさんだったが、急に意見を180度変えて
俺に協力すると言ってきた。
協力はありがたいと思うが、おっさんの態度が変わったことに疑問が尽きない。
だから俺は、理由を聞いてみた。
「状況が状況だ、行きながら話すが問題ないな?」
「…わかった」
……。
☆
「まず、俺の所属している魔術結社、赤銅黒十字の上司がそこに居るからと言うのが理由の
一つだ」
「上司?」
あれから俺はおっさんの車に乗せてもらい目的地に向かっている。
その中で、おっさんが俺に協力する理由を話してくれる。
「そう、上司には現状を報告しといたが、今後どうすればいいのか指示を貰いにいく」
「そうか……でもなんであんなに嫌そうな顔をしてたんだよ。その上司が苦手なのか?」
そうだとしたら少し怖い。
あの非常識な猪に立ち向かって行った、おっさんが怖がるような上司…
どうしても世紀末に出てくる拳の王みたいな漢しか想像できない。
「いや、べつに上司は怖くねーよ、むしろ美人で目の保養になる。」
よかった。どうやら世紀末覇者の上司ではなさそうだ。
正直とても安心した。
「だがな、その上司の傍にいる男はとんでもなくヤバイ」
「ヤバイって……何者なんだよその男?」
おっさんは俺をミラー越しに俺を見て、ゆっくりと口を開いた。
「カンピオーネ。人類最強の大魔王様だよ」
拝啓、お母様に何所にいるかわからない、ろくでなしのお父様。
どうやら俺は、神様?の次に大魔王に会うことになりそうです……。
「ほら、見えてきたぞ小僧。あれが魔王の根城だ」
車が一軒の屋敷の前に止まり、おっさんが屋敷に指をさして
教えてくれるが……。
「何所が魔王の根城だよ、どうみても普通の屋敷にしか見えないぞ。
後、おっさん!俺は小僧じゃなくて草薙 護堂だ!」
「俺はまだ20代だ!おっさん言うな!!」
20代!!?
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ