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演劇やってたら魔王になっちゃいました!
5話 魔王のお家に訪問 前
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…何で?」

ついさっきまで渡せと言っていたおっさんだったが、急に意見を180度変えて
俺に協力すると言ってきた。
協力はありがたいと思うが、おっさんの態度が変わったことに疑問が尽きない。
だから俺は、理由を聞いてみた。

「状況が状況だ、行きながら話すが問題ないな?」

「…わかった」

……。







「まず、俺の所属している魔術結社、赤銅黒十字の上司がそこに居るからと言うのが理由の
一つだ」

「上司?」

あれから俺はおっさんの車に乗せてもらい目的地に向かっている。
その中で、おっさんが俺に協力する理由を話してくれる。

「そう、上司には現状を報告しといたが、今後どうすればいいのか指示を貰いにいく」

「そうか……でもなんであんなに嫌そうな顔をしてたんだよ。その上司が苦手なのか?」

そうだとしたら少し怖い。
あの非常識な猪に立ち向かって行った、おっさんが怖がるような上司…
どうしても世紀末に出てくる拳の王みたいな漢しか想像できない。

「いや、べつに上司は怖くねーよ、むしろ美人で目の保養になる。」

よかった。どうやら世紀末覇者の上司ではなさそうだ。
正直とても安心した。

「だがな、その上司の傍にいる男はとんでもなくヤバイ」

「ヤバイって……何者なんだよその男?」

おっさんは俺をミラー越しに俺を見て、ゆっくりと口を開いた。

「カンピオーネ。人類最強の大魔王様だよ」

拝啓、お母様に何所にいるかわからない、ろくでなしのお父様。
どうやら俺は、神様?の次に大魔王に会うことになりそうです……。

「ほら、見えてきたぞ小僧。あれが魔王の根城だ」

車が一軒の屋敷の前に止まり、おっさんが屋敷に指をさして
教えてくれるが……。

「何所が魔王の根城だよ、どうみても普通の屋敷にしか見えないぞ。
後、おっさん!俺は小僧じゃなくて草薙 護堂だ!」

「俺はまだ20代だ!おっさん言うな!!」



20代!!?



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