番外 リオINフロニャルド編 その6
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イミングでジョーさんが戦斧を振り下ろすが、力勝負のはずなのに重量でも質量でも負けるシリカさんの短剣が戦斧を弾き返した。
「なっ!?」
流石にこれにはナナミさんをはじめ、ジェノワーズの皆が驚いた。
すかさずシリカさんは距離をとる。
「皆強いね。このままじゃジリ貧かなぁ…だから、あたしも少し本気を出すね」
「今までのは本気やなかったんかいっ!」
と、たまらず突っ込んだのはジョーさん。
「この能力は強力すぎて普段は余り使わないんだけど…フロニャルドの加護って凄いよね」
言ってる意味が分かりません。
しかし次の瞬間、体の中をめぐっていた魔力やオーラの力を技に乗せる感覚を感じなくなった。
輝力は練れていると思うのだけど…
わたし達の首元にチョーカーのような物が巻きついている。
「え?」
「何これ?」
「う、うそっ…」
これは一体?と思ってシリカさんを見れば、いつの間にか醜悪な上半身は人間、下半身はムカデのような全身骨で出来た骸骨の化け物が現れていた。
ザ・スカルリーパー
「輝力が使えないでしょう?
『理不尽な世界《ゲームマスター》』 これがあたしの能力。他人に自分のルールを押し付ける。もちろん、あたし自身にもそのルールは当てはまるから自分でも輝力は使えない。もちろんそれ以外も」
それ以外とは魔力とオーラの事だろう。
「あら?そのゴーレムは構築済みだったからテイムモンスター扱いになっちゃったか」
ゴーレムとはわたしのゴライアスの事だ。
しかし、魔力による制御が出来ない今、わたしの制御を受け付けない。
「それでも条件はあたしに有利。
あなた達は五人と一体でこのスカルリーパーを相手にしなければならない」
GURAAAAAAAA
震わす喉も無いくせに骸骨が吼える。
その雄たけびは身の毛もよだつほど恐ろしい。
「アオさんには壊れ能力とか言われるね。本来なら条件が細かいような能力になるとか何とか。だけど、そう言うものだと思えば条件とか何とかなんて関係ないと思うのだけれど…。あなた達にはこの理不尽に打ち勝つ力はあるかな?」
巨体には似合わない速度で動き、両腕の鎌を振るうスカルリーパー。
まず標的にされたのはナナミさん。
「きゃーーーっ!」
一撃でその鎌に吹き飛ばされて防具破壊。
「ナナミさんっ!?」
「きゅーー…」
どうやら気絶しただけのようだ。
「くっ…ゴライアスっ!」
わたしの言葉で動き出したゴライアス。
しかし、その動きはわたし自身が操っている時ほど柔軟には動いてくれない。
スカルリーパーがゴライアスの周りにとぐろを巻くように移動した時に打ち払った尻尾に
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